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I get on the knee.
パクパク…

朝ごはんを食べる名前。
大好きな卵焼きを、これでもかと言う位の大きな口をあけてパクリと食べる。

『おいしー』

頬っぺたを膨らませ、口の中にいっぱいの卵焼きを満足げに味わう。
そんな朝から食欲旺盛の名前を呆れた顔で見つめる雲雀と、その少し離れたところで微笑ましく見ている草壁。

「朝から凄いね」

名前の勢いに、思わず言葉が漏れる雲雀。

『あってね、おしひぃ〜。んで、ひっぱひはべておおひふなふのぉ』

口の中のものが食べ切れていないのに無理り喋って、いつも以上に何を言っているのか分からないが、なんとなくニュアンスは伝わる。

「いつも言ってるけど、口の中のもの食べてからちゃんと言ってくれる?言いたい事は伝わったけどね」

呆れた顔をしつつも、楽しそうな雲雀。
慌てて、モゴモゴと口のなかの物を食べ気って、ぷはーっと一息付くと、同じ台詞を繰り返す。

「いっぱいたべて!おおきくなんの」

今度はリアクション付きで、両手を大きく広げながら『こんくらいおおきくなる』と意気込みを雲雀にPRしている。

「それは凄いね」

『うん。がっんばるのぉ』

元気良く宣言すると、自分の体や、腕をキョロキョロと見回した後、首を傾げ

『あのね、ごはんいぱいたべたからぁ、どんくらいおおきくなった?』

「小さいままだけど」

クスリと笑う雲雀。

『えーつ!!!!!いっぱいたべたのにぃーなんでぇ』

少しでもおおきくなったかと期待したのに、あっさり雲雀に否定されて、不満顔の名前は、『もっとがんばる!』と、残りのご飯をパクパクと食べ始める。

「ねえ、なんでそんなに大きくなりたいの?」

モグモグと食べていたご飯を飲み込むと

『はやくおきなって、きょうやくんおいこすのー』

「それ…育ち過ぎでしょ?」

自分より大きくなってどうすると、怪訝な顔をする雲雀に、キョトンとした顔で見返す名前。

『だてだってーぇ、おおきくなるとおとなになれるんだよぉ。きょうやくんもいっぱいたべたからおとなになたでしょ?』

大人と言う響きに目をキラキラさせ夢見がちな顔の名前。何の根拠で、大人になれると思ったのか…。

「ふーん。大人になったらもう僕の膝には乗れないんじゃない?」

呟いた雲雀の台詞に、キラキラ顔の名前がピクリと反応し、何で?と言う疑問的な表情をしながら、チョコンと首を傾げながら雲雀の顔を見つめる。

「だって、大人は乗らないでしょ」

『おおおーっ!?おとな、おひざのっちゃだめなの????』

「(まぁ、特別な場合は乗るかな…)」

頭の中でふと思う雲雀。

その傍らで、おおきい瞳を更に見開いて驚愕の事実に打ちひしがれている名前は、思わず食事の途中ながら、畳をズリズリと這いながら雲雀に近づき、抗議の顔を向ける。

『おとなのれないの?おとななっても、わたしきょうやくんのひざのる』

力説する。

「それ、なんか変でしょ」

『へんくない』

「変だよ」

『いやーぁ!!!!おっきくなってものるもん』

「それに、多分名前が大きくなったら、名前の方がが乗りたくなくなるんじゃない?」

雲雀は、不満顔の名前の柔らかい頬を摘んで、呆れたような顔をしながらもクスリと笑う。

『そなことない!ずーっと!ずーっと!きょうやくんのひざのるのぉー!!!だめでものるぅ!きょうやくんのひざわたしのぉ』

名前は、がばっと雲雀の膝に覆いかぶさり、ジタバタと溺れた人の様に膝の上でもがいて駄々をこねる。
ジタバタ攻撃を止めるため、雲雀は名前を抱きかかえると自分の膝にきちんと座らせ、不満顔の名前の顔を覗き込む。

「じゃあ、名前は大きくなっても、ちゃんと膝に乗りなよ」

雲雀は、名前を顔を覗き込んだ体勢で、更に自分の顔を近づけ、名前の頬に頬ずりをしてクスクス笑いながら「約束だよ」と囁いた。
くすぐったくてキャキャと声を上げて喜ぶ名前。

その成り行きを、離れたところで静かに見守る草壁は、いつものイチャイチャの事ながら、若干…不安を覚えていたりするが、意見は自分の中で飲み込んだ。

『おやくそくぅ』

「じゃあ、元気に食べて大きくならないとね」

『うん!』

「まずはその為にも、名前の皿に最後まで残っている、そのニンジン食べなね」

楽しげだった名前の顔が急に、ギクリとしたかと思うと情けない様な顔に変わり、皿の上に残されている最も嫌いな大きい人参を見つめる。

『あ…あれね、にんじんやだ…おきいもん』

「食べないと大きくなれないんでしょ?」

『ううううう゛ーっ』

唸りながら雲雀の膝から、皿に近づくと、憎い大きいニンジンとにらみ合っている。ニンジンに押され気味の名前。敗北してしまいそうである。
視線を、ニンジンからソロリと雲雀に移し、食べなきゃ駄目?見つめるが、雲雀が認める訳も無くフッっと口元の上げ

「大きくなれないよ」

意地悪い顔で笑っている。
名前はギュッと目を閉じ、フォークに思い切り刺した人参を口の中に無理やり入れ、嫌そうな顔をしながらも口をモゴモゴさせた後、ゴクリと飲み込んだ。

『うげーぇ』

「食べれるじゃない」

『くちんなか、にんじんになたぁぁぁー』

うげーぇとまた嫌な顔をしながら、近くにあった牛乳を口直しにゴクゴクと飲み干し一息つて、ご馳走様をする。

二人が食べ終わり、片付けをする草壁は、まだニンジンにやられてガックリしている名前に

「頑張りましたね」

と、笑いながら励ましの言葉を掛ける。

『うーがんばったもん』

弱弱しくガッツポーズ。

「哲」

「へい」

「今日…沢田綱吉の所で、名前と一緒に昼食だから」

「は?」

意外な言葉に、草壁は思わず疑問符を雲雀に投掛けた。

「僕は、昼に名前を迎えに一旦此処に戻るから、それまでに名前の出掛ける準備しておいて」

不満げな顔をしがらも、指示を出す雲雀。

「珍しいですね。恭さんが沢田さん達と昼食なんて」

「行きたくないどね」

はっきりと拒絶の言葉を言い切りながら、ニンジンのダメージから脱したのか、お腹いっぱと畳で楽しそうに転がってヒバードと戯れている名前の方をチラリと見ると、「今回は、仕方ないから」と諦めた様にため息を付いた。


「(名前が僕以外と居るのはいやなんだけどね…そうもいかない…)」



2009.7.14
* ATOGAKI ******
おおとー☆メインは、みんなでランチ的話振りの朝〜って感じの話の予定が…
狂ってますよね?若干ずれてますよね?
まあ、次は沢田亭に辿りつけるんじゃないかと思いますでど…どうなんでしょう?←自分で聞くな!?

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あきゅろす。
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