chick
『きょうやくん！おはよ〜』
ニコニコ。
「おはよう…」
朝から元気な名前と、正反対な雲雀。
「オハョ。オハョ。名前をカタカナで」
パタパタと名前の所に飛んできて、頭にチョンと乗るヒバード。
『ヒバード！おはよ』
挨拶だけなのに、何故か楽しい。
襖が開き、草壁が現れ一礼する。
「恭さん。朝食お持ちしました」
名前は草壁に、トコトコと近づき
『てつさん！おはよ』
「名前さん。おはようございます」
お互い微笑む。
そして、雲雀に視線を向ける。
雲雀本人は気が付いていないかもしれないが、雰囲気がいつもと違い柔らかさを感じる草壁。
名前の存在がそうさせているのかもしれないと考える。
雲雀に見つからない程の微かな表情で微笑んだつもりだったが
「何？」
不審を感じて雲雀は顔をしかめる。
「あ、いえ。
…準備します」
「うん。」
そして、雲雀と名前の朝食が並ぶ。
『おお〜っ!!』
名前の不思議な雄叫びに反応する雲雀。
「何？」
『おいしそお〜っ』
顔を輝かせて何かと思えば、雄叫びの『おお〜っ!!』は、美味しそうの『お』のようだ。
パクパクと気持ち良い程の食べっ振り。
『たまごやきおいしィ〜！』
卵焼きが気に入ったらしく噛み締めつつ目をキラキラさせつつ味わっている姿を見て、笑う雲雀と草壁。
「そんなに喜んでもらえるなんて、用意したこちらも嬉しいです」
『あのね、おいしいとたのしくなるんだよ〜♪』
「そんなに気に入ったの？僕のも食べる？」
『うん!!』
雲雀の素敵な申し出を断る筈もなく、雲雀に卵焼きを貰おうと近づく
「なんか、ヒナみたいだね」
卵焼きを食べやすい大きさにしたて名前の口元まで持って行くと、名前は口を大きく開け、パクリと食べる。
モグモグ…。
草壁は、雲雀の意外な行動に驚きつつも、微笑ましく…。
雲雀は、闘い上での対象者にしか興味を示さない。
その雲雀が、人に興味を示す事は良い傾向である。
ただ…雲雀の立場的にはどう影響するのか…とも思案する。
ボンゴレ雲の守護者。
何者にも捕らわれることのない存在。
だが、人を思う気持ちは大切でもある。
名前との出会いにより、ボンゴレ達との繋がりも少しは良い方向に変わるかもしれない…。
そんな事を考えながら
雲雀と名前に 目を向けると
雲雀がからかいつつ、名前に卵焼きを食べさせている。
『きょうやくの…ぜんぶくれるの？』
「な訳ないよ」
と、名前に向けた箸をくるりと向けて自分で食べる。
『うわっ』
そのフェイントで体勢を崩して雲雀にぶつかる。
クスクスと笑う雲雀と、キャッキャッとはしゃぐ名前。
真面目に考えていた草壁はふとそれが
ただの…
付き合いたっての
カップルに見えなくもないような気もしたが…
その点については、考えない事にした。
2009.5.15
.* ATOGAKI *******
イチャイチャしてみて欲しかったんで…
て！年齢差激しいから!!
雲雀さん〜ロリ○ンになってますから!?
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