俺は狡い男だ…。
いつも平然とした顔をして貴方と接し、右腕を語っているが…。
忠誠を口にしながらも、腹の中では不埒な事ばかりを考えている…。
例えば…。
貴方が俺の前を歩いている時…。
俺は頭の中で想像している…。
背後から貴方の自由を奪う事を…。
そして…。
思うままに貴方を貪る事を…。
そう…。
俺は頭の中で、いつも貴方を穢しているんです…。
貴方と一緒の時も、離れている時も…。
どんな時でも、貴方の事を思い、想像してしまう…。
貴方に触れる事…。
キスをする事…。
抱く事を…。
こんな盛りのついた犬みたいな自分に反吐が出る…。
それなのに…。
想像せずには居られない…。
毎晩、貴方を思い浮かべて欲望を満たしては後悔する癖に…。
自分を止める事が出来ない…。
いい加減、狂っちまいそうだ…。
けれど…、俺は貴方を想像してしまう…。
貴方を愛しているから…。
貴方を抱きたいから…。
―――好きです…。愛しています…。１０代目…。
言葉に出来ない想いを、胸の中で囁き続ける…。
届かないと知りながら…。
貴方を想い、頭の中で穢し続ける…。
これから先も…、ずっ…と…。
俺の妄想は続いていくのだろう…。
貴方に想いが伝わる…その日まで…。
