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※人柱パロ
※死ネタ

※R-15





視界は黒く閉ざされたまま
拘禁された四肢は動かず散々イイように玩ばれた後、
俺の身体は穴の中に捨てられた
「いやだ」
と口にはしてみたけれど
それが"誰か"に届く筈は無く
掠れた声で拒絶を繰り返す咥内に、
降り注ぐ土が入る
埋められている、と
気付いたけれど
今更どうにかする事は出来なくて
上から降り注ぐ泥土に、
身体は飲み込まれていった
もう声さえ搾り出せない
土を噛み締めた口の周りに積もる、土土土
振り払おうと身体を動かずが
先程まで男根を捩込まれていた後孔が軋むように痛み、
動くことさえままならなかった
雪の様に降り積もる黄土が、
やがて身体をうめつくす
直に生き埋めに成るというのに
心は酷く冷静だった
宛がわれた布の所為で辺りは見えず、
それが逆に幸せだった記憶を
脳裏に鮮明に呼び起こす

あぁ、最期に
あいつに会いたかったなぁ

降り積もる土は既に顔を覆っていた

「スターク」

「お前は人柱に成るんだよ」

最期に、あいつの、


主人の声が、聞こえた



穴は完全に塞がれて
土の中に、俺の身体は取り残された



×××



「スターク?」
何時もは部屋で眠っているのに
今日に限って、男は見当たらなかった
どうして居ないのだろう
俺が帰ったと知れば、鬱陶しい位纏わり付いて来る奴なのに、何故?
不振と嫌な予感を感じた時、
裏の庭で、蹲って涙する少女を見つけた
その少女はスタークと一緒に俺の元へやってきた居候で
普段はスタークと一緒に居る筈の
彼の片割れだ
何故ひとりで居るのだろうか
何故スタークが見当たらないのだろう
可笑しい可笑しい可笑しい
不吉なモノを感じて、嗚咽を吐く少女に近付いた
「おい」
「…」
少女は答えない
俯き、涙し、地面の土を撫で、
何かに向かって、一心に
"ごめんね"と、繰り返している
その異質な空間に悪寒を覚え、
肩を掴み無理に少女を振り返らせる
瞳に大粒の涙を溜めた少女は、
此方を刹那見上げると
土を目一杯詰めこんだ指の爪で、
俺の振袖を掴んだ
「…ノイトラ、ぁ…」
「……スタークは、何処だ?」
どくんどくん
嫌な予感が、心音を早くさせる
"人柱を埋める日なんだ"
"キミの庭に人柱を埋める"
今朝聞いた主の声が、耳に木霊していた
人柱、ひとのはしら。
俺の主君は、古くからの慣わしで
年に一度、人を土に埋めて
生き埋めにする
人柱を立て、何時までも
自身と身内の繁栄を願う、らしい
俺の庭に埋める
――人柱。
人が埋まってる土地なんて
冗談じゃねえな
と笑った、今朝
スタークの顔色は優れなくて
"いってらっしゃい"
そう言ったスタークの笑顔は
酷く儚くて
目前で涙する片割れの少女は
土の中に向かって
唯、謝っていて
薄々、気付いていた
スタークが此処に居ない理由を
唯。それを認めたくなかった

「…っ…ぅ……わ、わたしの…かわりに………」
スタークは、
「……ひ、と…ば…しら…に……」
人柱にされたのだと


今この土の中に埋まっているのは
スタークなのだ、と


認めたくなかったけれど
片割れはそう断言し、

そして再び、
指の間に土を食い込ませ
"ごめんね"と
還らぬ土に、謝り続けた


脱力した身体が地面に崩れ
少女と同じように
掘り返された後のある土を、撫でた
「スタ、ーク」
お前はこの中に居るのか?
ていうか
なんで俺に言わなかったんだ?
自分が人柱に選ばれた
なんて、大事な事
なんでてめえは
最期まで言わないんだよ
しかも、身代わりって
有り得ねえよ
お前、馬鹿じゃねえの
残された奴の気持ちも考えろ
馬鹿野郎、ふざけるな
お前を愛してた俺は
どうすりゃいいんだよ


気付いた時には手にスコップを持ち
土を掘り返していた
少女は黙ってそれを見ていた
ざけんな、認めねえ
お前がこんなとこで寝てるなんて
信じねえからな
土を掻き、土を裂き、土を投げ、それでも現れる土土土土土土土土
息を切らしながら掘り進めれば
現れたのは、
白い着物を着て
布で目を隠され
両手両足を縄で縛られ
無惨に事切れた、
スタークの腐敗しかけた死体だった

「……スターク…」

引き上げる
死体が崩れる
両足がもげた
リリネットが泣き叫ぶ
その場を走り去って行く
触れた頬は冷たく、
布を解けば、
目を閉じた安らかな死に顔

「…おい…スターク…っ…」

口の中に詰められた土が痛々しい
腐敗した死体
愛していた男、だったもの


今はもう唯の人柱



抱きしめようとしたら、
進んだ腐敗で
身体が、崩れた


あなただったもの
(朽ちる終わる世界にも、やっぱり存在する。土土土土土)











頭に出来てた設定↓
藍染→主
ノイトラ→藍染に仕える家来
スタリリ→ノイトラの居候

・スタリリはノイトラの帰りを家で待ってる。
・スタークはノイトラが好きでノイトラもスタークが好き。藍染はスタークを一方的に好いてる。
・藍染の家系は代々慣わしで年に1回人柱を埋めることになってる。埋める場所は不幸が続く家来の家って決まってるけど、特に厄のある家来が居なかったら自分の家の庭。


・今年の人柱にリリネットが選ばれたがスタークがそれを庇い代わりに人柱に成った。藍染は元々スタークを好いていた為、スタークを一度抱いてから人柱として土に埋めた。




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あきゅろす。
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