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What!?逆トリップ
【10】変装?
※前回の続き


『……えと、』

「はぁ…」


私の隣でため息をはくツナさんの前には、雲雀さんと骸さんいる。


至っていつも通りの二人だが・・・・・・


二人の服は汚れ、所々破け、そして廊下の壁には何かで刺したような穴、へこんでいる箇所が何ヵ所もある。

廊下に置いてある花瓶や、壺も何個か割れていた。



「…僕は悪くない」

雲雀さんは拗ねたようにプイッとそっぽを向く。


(…か、可愛い…)


「騙されてはいけません、仁美。雲雀君、その手は効きませんよ。」

「(ムッ)……咬み殺す」

「ははっ、相変わらず仲良いんだな」

「って、違うだろ、野球バカ!」


雲雀さんと骸さんは、トンファーと三叉槍を手に、既に戦闘体制に入っている。

うん、いつもと変わらない風景だ。


再び騒ぎ出す彼ら、横に居るツナさんを見ると・・・


・・・・なんとも素敵な笑顔でした。


そして一言、


「…みんなで凍りたい?」


「「「「………」」」」



ツナさんのその一言で、彼らは一瞬で静かになり、武器をしまう。


…うん、いつもと変わらない風景だ。


『あれ?そういえば、リボーンさんは?』

「…あそこでエスプレッソ飲んでる」

『あ、本当だ』


見ると、ソファーの上で優雅に足を組み、エスプレッソを飲んでいるリボーンさんの姿があった。


「すみません、十代目…!
俺が、雲雀と骸をしっかり止められていれば…!」


「うん、大体の状況わかってる。
雲雀さんと骸…また戦っていたんだね?」


「「………」」

黙り込む雲雀さんと骸さんに、ツナさんは笑顔を向ける。

(笑顔がなんか……黒い)


「それを隼人が止めようとして…それで、こんな状態になった訳、ね…」


『…なるほど』

「で、山本は…?」


「ん?俺は、野球してたら獄寺達が見えたから見に来ただけだぜ?」

「…そう……はぁ」

ツナさんは深いため息をつく。


シーンとなる部屋の中。


『とりあえず着替えましょ。持ってくるので待っててください』


「うん、お願いね、仁美」

『はい!』


* * * * * * *

所変わって、ここはお父さんの部屋のクローゼット前。

『……どうしよう』

お客様用に家にあった服も、洗濯や破けてしまってほとんどない。


服が破けたのは喧嘩(というより戦闘)をするからである。


クローゼットに残っている服は、どれもサイズが合わないものばかりだった。


『…そうだ』


仁美は何かを思いつき、別のクローゼットから何かを探し始めた。


『…うん、これで大丈夫』


仁美はクローゼットの奥からあるものを取り出し、そして、それを手に皆がいる部屋へと戻っていった。


・・・・・・・


『皆さん、買い物に行きましょう!』


全「…え?」


『なので、変装しましょう!』


全「なんで…!?」


『ってことで、これに着替えて下さい!』


全「早っ…!」


仁美は部屋に戻ってきたと思うと、いきなり買い物に行くと言い出した。

いきなりのことに驚く彼ら、皆の反応はピッタリだった。(笑)


「…僕は行かない。群れたくない」

『雲雀さん…

…欲しい物、たくさん買いますから』

「………行く」

(…まじかよ…!)


雲雀を大人しく従わせたことに驚くツナ達。


『それじゃあ、皆さんこれに着替えて下さいね!変装グッズです』

笑顔で言われ、誰も文句を言えず大人しく従う。

(…てか、変装グッズって…)


考えていることは、皆一緒だった。



――次回、『買い物へ行こう!』


オマケ***

「変装グッズって、どうしたの…?」

綱吉はどうしても気になり尋ねた。


『ああ、お父さんの趣味なんです』

「…へぇ…」

(仁美のお父さんって一体…)


そして謎が一つ増えた。

To be continued…

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あきゅろす。
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