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What!?逆トリップ
【8】賑やかな朝食
談話室に行くと、調理室に居た山本さん、雲雀さん、獄寺さん以外の皆は、すでに席に座っていた。


皆に手伝ってもらい、大量に作った料理を机に並べていく。


よほどお腹が空いていたのか、凄い勢いで食べていく彼ら。


美味しいと言って食べてくれるので、頑張って作った甲斐がある。


「仁美、僕の花嫁になりませんか?」


骸さんがそう言うと同時に、彼の脇を物凄い速さで何かが飛んでいった。


その正体は雲雀さんのトンファーで、骸さんのすぐ後ろの壁に刺さった。


「…なに僕の前でふざけたこと言ってるんだい…咬み殺すよ…」


「クフフ、君にできますか?」


「…試してみるかい?」


睨み合い、戦闘体制になる二人。獄寺さん達は、また始まったよ…、みたいな眼差しで二人を見ている。


「…二人共、食事中はダメだって、いつも言ってるのに……夜ご飯、抜きにするよ?」

「「………」」


にっこりと笑うツナさんに、雲雀さんと骸さんは黙って従った。

……さすがツナさん


「そういえば、仁美…」


『…?どうしたんですか?ツナさん』



「調理室で何かあったの?…山本と雲雀さんと一緒だったでしょ…あと、隼人…何かあった…?」


『えっ…?』


そう言い、ちらっと獄寺さんを見るツナさんにつられて見ると、なんだかかなり暗い様子だ。


一方の山本さんは相変わらず、ニコニコ笑っている。


『…あっ!さっき、山本さんと雲雀さんに手品してもらったんですよ!』


全「…手品?」



仁美の言葉に、皆食べていた手が止まる。


『凄いんですよ、トンファーとバット、何処から出したか、全然分からなかったです…!』


本当にびっくりしました!と笑う仁美に、皆は固まってしまう。


「仁美…(天然なのか…)」


『?』


状況がさっぱり分からないという様子の仁美と、深いため息をつく彼ら。

食べ終わると、獄寺さんが片付けを手伝ってくれた。

お礼を言うと、彼は顔を真っ赤にして、「べっ…別に、暇だったからで…!」と言われた。


…うん、照れ屋なんだね


その後、リボーンさんにエスプレッソコーヒーを煎れてほしいと頼まれた。


…お父さんも好きだったな…、とか思いながらリボーンさんに煎れたてのエスプレッソコーヒーを出した。

「ん、サンキューな、仁美…」


リボーンはそういうと、仁美の頭をくしゃっと撫でた。


『…!リボーンさんって、

お父さんみたいです…!』

………………



「ぷっ…リボーンがお父さんって…!」


「笑える…!」


パァン…



「…お前ら、今すぐ笑うのやめねぇと撃つぞ…?」


リボーンは、今まで見た事のない程の黒い笑顔で、全員を見据える。


「(…ってもう撃ってるし…)」


『わっ!リボーンさんも手品ですか…?』

「いや…」


仁美には敵わないな…と思う彼らなのでした。

続く…!

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