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What!?逆トリップ
【7】天然(腹黒?)VS委員長
『…こんなもんかな』


家で、大勢での食事なんて、凄く久しぶりだった。

『…作り過ぎたかな…』


今、ツナさん達の朝食を作っている。

気合い入れて作った為、量が多いような気がする。

目の前には、色とりどりの料理が盛られた大皿が、いくつもテーブルに並べられていた。


『…大丈夫だよね、きっと皆お腹空いてるよね』



「おっ!料理出来たのな!」

『山本さん!!』


いつの間にか、山本さんがすぐ隣にいて驚く。

『あの…いつからそこに…?』


「ん?仁美が野菜切ってる時あたりからかな」

料理を作るのに夢中で、全く気がつかなかった。


『す、すいません…;全然気付きませんでした!』

「いや、気にすんなって!俺も得した気分だしな」

『…?どうしてですか?』

山本さんは、笑いながら私の頭を優しく撫でながら話す。


「料理作っている仁美って凄く可愛いのな!」

爽やかな笑顔で、さらっと恥ずかしいことを言う山本さんに顔が赤くなってしまう。

『や、山本さん!恥ずかしい冗談言わないで下さい!可愛いなんて…』


「ん?冗談じゃねーぜ。仁美は可愛いって!

いつも可愛いけど、料理している仁美は特に可愛いのな!」


相変わらず、にこにこと笑いながら、頭を撫でながら話す、山本さんに心臓が高鳴る。


『……』


―――ガチャ

「…何してるの…?」


『…!雲雀さん!』


いきなりキッチンのドアが開き、雲雀さんが中に入って来た。

なぜか、雲雀さんは機嫌が悪いのか、山本さんを睨む。

…?どうしたのかな…?


「はは、なんだよ、雲雀。そんなに怒るなって。」


「…山本武…仁美は僕のだよ。勝手に手を出さないでくれる?」


雲雀さんはそう言うと、トンファーをどこからか出し、構えた。

『……!』


「仕方ないのな…俺も雲雀に譲る気なんてないしな…
ってか、良い感じだったのに邪魔するなよ、雲雀」


山本さんはそう言うと、やはり何処からか、竹刀を取り出し、刀に変えて構える。


相変わらず山本さんは、笑っているが、黒いような感じがするのは何故だろう…。


二人は互いに武器を構え、睨み合っていた。(山本さんは笑っているが)


…ガチャ


「仁美…?飯まだ作って…って、野球馬鹿に雲雀!?お前らここで何して…」


調理室に入ってきた獄寺さんは二人を見て驚く。


「……獄寺隼人、君も仁美を狙っているなら、ここで咬み殺す…」


雲雀さんはそう言うと、今度は獄寺さんを睨み、トンファーを向けた。

「なっ!俺はただ十代目がお腹を空かせておられたから、仁美を手伝いに来ただけだ!」


「獄寺はほんとツナ好きなのな〜
わりぃけど、今は雲雀と決着つけてぇから、獄寺は邪魔だからどっか行ってくんね…?ってか消えろよ…」

…山本さんが黒い…あ、獄寺さん固まっちゃったよ、可哀相…。


「…いくよ、山本武。」

「ああ…いいぜ」

そんな中、雲雀さんと山本さんは、互いに武器を構え、戦闘体制に入っている。
獄寺さんは固まったまま…。

『ちょっと待って下さい!雲雀さん、山本さん!』

「「仁美…?」」


『ご飯なら沢山作ったんで、大丈夫ですよ!』

「「…………」」


(仁美、食事のことだと思ってるし…)


『…?』



「仁美が言うなら仕方ないね…
でも僕は誰にも譲る気はないから」


「はは、それは俺も同じだぜ、雲雀!」


『………?』

「………はぁぁ」


そんな二人の言葉の意味がわからない仁美、その様子を見ていた獄寺は深いため息をついた。




――バトルはまだ始まったばかり…――


《おまけ?》

その頃ツナ達は…

「…………お腹すいた…」


続く…!

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