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捧げ夢
『君はパートナー』大人リボーン・切甘夢☆4000Hit ユイ様に捧げます!
―それはよく晴れた日のこと。

元教え子であり、現ボンゴレファミリーのボスである、沢田綱吉に呼ばれた、リボーンは、現在、ボスの部屋に向かっていた。

なにか嫌な予感を感じながら…

トントン

「…ツナ、入るぞ」

部屋に入るとボスであるツナと、綺麗な女がいた。

「待ってたよ、リボーン。
今日からパートナーのユイだよ。ユイは、まだ新人のヒットマンだから、色々教えてあげてね」

『は、初めまして、ユイです!よろしくお願いします!』


…嫌な予感が的中した…。
勝手に決めやがって…

「ツナ…俺はパートナーは必要な…「ダメだよ、もう決定なんだから。

それにユイは新人だけど優秀なヒットマンだから、足手まといにははならないよ(にっこり)

ってことで、早速だけど、二人に任務ね、よろしく」
そう言い爽やかな笑顔のボス。

そしてリボーンとユイは任務に(強制的に)行かされた。


…勝手に決めやがって…ダメツナが…

―それに俺がパートナーを持たないのには理由がある
『あの…リボーンさん…?よろしくお願いします。』
「……」

今の俺は機嫌が悪い。

だからユイが話し掛けてくるが、全て無視していた。

『リボーンさん!』

「……」

パチンッ

「…!」

いきなり頬をひっぱたかれ、ユイを見た。

『最強のヒットマンだからって、人が話してるのに無視していいって思ってるんですか!』

「!」

『足手まといとか思ってるんでしょう!
もういいです!』

似てる…あいつに…


任務はあっさり終わった。
といっても、ユイが一人で片付けてしまった。

確かに優秀と言われるだけあって、銃の腕前、動きは完璧であった。


…本当にそっくりだな…

俺はそんなユイをずっと見てしまい、全然任務のことなんて、手につかなかった。

何やってるだ…俺らしくもねぇ…

帰りの車でも二人きりであったが、無言であった。



任務から帰ってきて早々、ユイはボスの部屋へ向かった。



『ボス!お願いします、パートナーを代えて下さい!』


部屋ではボスと獄寺さんが話していた。

そしてボスは呆れた顔で見てきた。

「…とりあえず、任務ご苦労様。

それで?ユイ、いきなりどうしたの…?
…まさか、リボーンもうユイに手だしたの?」

「違ぇよ…」


『!』

いつの間にかリボーンさんは部屋に居た。

全く気配なんか感じなかったのに…

「もういいだろ。俺はパートナーなんかいらねぇ。

それにユイだって俺がパートナーなんて嫌みたいだしな…

俺はもう行くぜ…大事な用があるからな…」


それだけ言うと、リボーンさんは部屋から出ていった。


「…やっぱりリボーンのやつ、まだあの事、引きずってるな…」

「そうっスね…」

『あの事…?』

しばらく沈黙の後、ボスが話し始めた。

「…リボーンには、過去に一人だけパートナーがいたんだよ…彼女の名前は美春。

美春は優秀なヒットマンでね、頭もきれるし、銃の腕も良かった…」

『…なんで過去形なんですか…?』

「10代目…」

「…美春は…亡くなったんだよ…


リボーンをかばってね…」


…え…?…なにそれ…


「それに、リボーンさんが本気で愛した人ですしね…」


私…何も知らないのに、あんな酷い事言って…

『ボス、すみませんでした。あの、私、リボーンさんのパートナー続けさせて下さい!』

「ユイ、それはリボーンに言わなきゃダメでしょ?」

『…!はい、私、リボーンさんに謝ってきます!

失礼します!』

「待って、ユイ!リボーンの居場所わかるの?」

…確かに居場所知りません

「クスッ、ちょっと待ってね。今地図ざっと描いちゃうから」


そう言って、ボスは紙に地図を描いてくれた。

「はい、リボーンはきっと、ここにいるはずだよ。いってらっしゃい、ユイ」

『はい、ありがとうございます!』

ボスに描いて貰った、地図を手に、その場所に向かった。




「本当に似てるスね」

「うん」

「…そういえば、今日って!」

「うん。ユイなら、リボーンを変えられるかもしれない」


―――――――

「美春…」


(『最強のヒットマンだからって、人が話してるのに無視していいって思ってるんですか!』)


「お前と同じ事言われたんだぜ…それに俺を殴る女なんて、お前以来だよ…美春」

俺はやっぱりお前がいねぇと駄目みたいだ…美春……


『リボーンさん!!』

「…!お前…ユイ?なんでこの場所を知ってんだ…?」


『あの、ボスに聞いて…その美春さんの事も…』

…ツナの奴余計な事…

『すみませんでした!私なにも知らないのに好き勝手言ってしまって…その…』
「…今日は…」

『えっ?』


「今日は美春の命日なんだ…」


『……』

そう言い、お墓を見つめるリボーンさん。

辛そうな顔で…どこかに行ってしまいそうで…

ギュウッ

「!…お前!何して…」

いつの間にか、私はリボーンさんを抱きしめていた。
『私に、リボーンさんのパートナーをさせてください!』

「…!」


『わ…私、まだまだ未熟で、美春さんのように優秀じゃないですけど…私頑張りますから…っ…』

「……」

涙が溢れてきて、言葉は途切れ途切れになっているが、どうしても伝えたかった。

『だから…っ!』

話の途中に、急にリボーンさんに強く抱きしめられた。


「本当に…ユイ…お前は馬鹿だろ…」

『…リボーンさん…』

しばらく私たちはそのまま抱きしめあった。

リボーンさんに抱きしめられるのは、別に嫌ではなかった。

むしろ、嬉しいような…


「ユイ…Grazie(ありがとう)」

『え?今なんて…?』


美春…俺はユイのおかげで、変われるような気がする…


「これからよろしくな、パートナーのユイ…」

チュッ

…頬にやわらかい感触…って、キスされた!?

『な…な…何するんですか!』

「クスッ、お子ちゃまにはまだ早過ぎたか…」

『セクハラです!って、待って下さい、リボーンさん!』



ありがとう…ユイ、お前のお陰で変われたよ…
俺をこんな風に変えるなんて、ユイ…お前はすげぇよ


これからもよろしくな、ユイ、俺のパートナー

終わり!


《ユイ様へ》
キリ番4000踏んで頂き、ありがとうございます!それに応援の言葉まで頂き、嬉しいです!
大人リボーンの切甘夢とのリクエストで書かせて頂いたんですが…大丈夫でしょうか…?気に入って頂ければ幸いです。
遅くなってしまい、すみません。リクエストありがとうございました!   ヒロ

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