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Beautiful Blood
【8】お風呂・前編※裏注意
じたばたと抵抗してみるが、その度に彼の腕にしっかり抱えられてしまう。


「濡れちゃったからね…俺が綺麗に洗ってあげる」


綱吉は美優を抱き抱えたまま連れていく。


『や、だっ…』


美優は、まだ綱吉の腕の中で抵抗しているが、綱吉は全く気にも止めていないようだ。


* * * * * *



そうこうしているうちに、いつの間にか脱衣室まで着いていた。


綱吉は、脱衣室のドアを閉めると、美優をゆっくりと降ろした。



「…美優、綺麗に身体洗うだけだから…ね?」

『…』


綱吉の言葉に、美優は何も答えはしないが、抵抗を止めた。


大人しくなった美優に、綱吉は優しく微笑み、服を脱がしていく。



綱吉は美優の服を全て脱がし終えると、素早く自分の服も脱いだ。


「おいで、美優」


脱ぎ終えると、綱吉は美優に手を差し出す。


美優は、綱吉の綺麗についた筋肉に見惚れていたが、おずおすと綱吉の手を握り浴室へと入っていった。



パタンと浴室のドアが閉まる。


部屋も豪華であるため、大方予想はしていたが、その予想以上に浴室は広かった。



浴室にはシャワーが取り付けてあり、その前には大きな鏡がある。



「…美優」


綱吉は後ろから美優を抱き締め、首に顔を埋め軽くキスをした。


『…っ、やめっ!あっ…』

いきなりのことに美優は抵抗するが、綱吉は首に舌を這わせ、柔らかな胸を揉む。


『んっ…あっ、あっ…』


的確に弱いところを攻められ、美優は甘い声を漏らす。

「クスッ、美優…可愛い」

『んっ…ひゃっ…あっ』


「そうだ…美優に良いものあげる。ちょっと待ってて」


そう言うと、綱吉は浴室から出ていった。


残された美優は、ただ綱吉の出ていったドアをただ見つめていた。





―――――――


「ごめんごめん、中々見つからなくてね。これ…何だか分かる…?」


あれから少したった後、綱吉は小さな小瓶を手にして、浴室に戻ってきた。


『…?』

透明な小瓶には、ピンクの液体が小瓶一杯に入っていた。


「ずいぶん前にリボーンにもらったやつなんだけど。結構、強力らしいから…」

『…強力?』

「うん、強力な媚薬…」

『び、やく…?』

楽しそうに答える綱吉に、美優は後ずさる。


「美優、そんなに怯えなくても大丈夫だよ…?身体に害はないから」


妖艶に笑う綱吉は、後ずさる美優を壁に追い詰める。

『…っ』

後ろは壁、前には綱吉が居て、綱吉は美優を逃がさないというように壁に両腕をつく。

…完全に逃げ場を失った。

「クスッ、捕まえた…美優、口…開けて…」


綱吉は、小瓶に入った液体を飲ませようとする。


『…っ』


(訳も解らない液体を飲むなんて、嫌…!)


美優は首を横に振り、必死に抵抗した。

彼の顔を見るのが怖いので、視線を合わせないようにしながら…


「…仕方ないな…美優は強情なんだね…まぁ、そんな所も可愛いけど」


声からすると、彼はどうやら怒ってはいないようだ。

だが、クスクス笑っている彼の意図が全く解らない。

ゆっくりと視線を彼に向けると、目が合った。

『…っ!』


「美優…」


甘く低い声で名前を囁かれ、唇を奪われた。


『んうっ…んっ』


「ん…」


舌を絡め取り吸われ、口内をじっくりと味わうような激しいキスに意識が朦朧としてきた。


チュッというリップ音と共に、ようやく唇が解放された。


『はぁ…っ、はぁ…』

「美優、顔、真っ赤だよ。可愛い…」


粗い息を吐いていると、綱吉は笑顔で見つめている。


「美優、飲みたくない…?」

『…飲みたく、ない』

「そっか…」

『……』

「……」

それから暫く沈黙が続いた。



「じゃあ…こうしよっか」

『…へ?』


先に口を開いたのは彼で。

何をするのか解らず、不安げに彼の行動を目で追うと、徐(おもむろ)に小瓶から液体を掌にのせていた。


そして…

『…!ひゃっ…あっ!』


液体をつけていない、もう片方の彼の手によって、両手を頭上に拘束された。


「こうやって、直接身体に塗ったほうが効果的なんだよ…?美優」


『あっ…んっ、あっ…ひゃあっ…』


綱吉は、美優の両手を拘束したまま、液を美優の身体に丁寧に塗っていく。



(……甘い匂いに、くらくらする…
何も…、考えられなくなる…)

『…はぁっ、あっ、んっ』

首から、肩、胸、お腹、腰と、隅々まで綱吉の手によって塗られていく。


『あっ、ああっ…んっ、』

彼の綺麗な長い指は、優しく全身を撫で、その度に甘い香りが漂う。


その優しい指使いにも、身体が熱くなる。

………



「こんな感じかな…?美優…」

『ひゃああっ…!』

チュッと軽く首筋に口づけられただけなのに、激しい快感に襲われた。


「おっと…」

『…んっ、あっ…』

がくっと力が抜け、倒れそうになると、綱吉が抱き止めた。


全く、身体に力が入らない…


それに…全身の感覚が過剰なほどに敏感になっている…。

彼の腕に触れられている
だけで、…凄く、…気持ちいい…




「…美優、今すっごくエロい顔してる…感じてるんだ…?」

『やっ、だめっ…息が…っ…あっ、ひゃあっ…!』

わざと耳元で囁かれ、彼の息がかかる。

一段と高い声は、耳を甘噛みされたせいだ。


「本当に可愛い…もっと美優の声、俺に聞かせて…?」

『だっ、だめ…っ、あっんっああっ…!』


綱吉は、美優を抱きしめたまま、空いた手で秘部に触れる。


『あ…っ!んっ、やっ…あっ…!』

「美優…」


『あっ…、』


―クシュン…っ




「クス…入ろっか」

『ひゃっ…!』


ふわりと抱き上げ、お姫様抱っこされた…。

『っ…は、離して…!』

「暴れると危ないよ。

それとも…ここで、襲われたの?」

『……』

「良い子だね」


抵抗を止め大人しくすると、綱吉は軽くキスし、抱え直して浴槽に連れていく。

To Be Continued…

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