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Beautiful Blood
【2】運命の出会い
はー、タイムサービスになんとか間に合った!

今日は、オムライスと、サラダと、あとは…ロールキャベツでも作ろうっと!


「ありがとうございましたー」


時刻は7時を過ぎようとしていた…


やばっ、もう暗くなってきた!早く帰らなきゃ…!



コツコツコツ…



…うわぁ、すっかり暗くなってきたよ。

家からスーパーまでは歩いて10分くらいの距離である。


きゃあぁぁぁーー…

…!女の人の悲鳴が聞こえた。

『…!あっ…』

今、歩いている路上の前方には、倒れている人…おそらく女の人と、それを見下ろす男の人。

男の人は黒いフードを被っているため、顔は見えない。

…しかし手には、遠くからでも見える、大きな刃物が…

もしかして…あれって、通り魔…?!

…どっ、どうしよう…怖い……

…!目があっちゃった…!

その男の人は、刃物を持ちこっちにやってきた。



…っ、殺される!私は走って逃げようとしたが、恐怖で足に力が入らず、倒れた。


コツコツコツコツ…


もうすぐ後ろまで、男は来ていた。

コツコツ…

足音が止まった。…っ、殺される!
そう思い、目を閉じた…



…?

しばらく経っても何も起きなかった。

そして、そっと目を開けてみると…


目の前には、さっきの男の人が、石になったように固まっていた。

そしてその隣には、黒いマントを羽織った、ススキ色の髪の男の人が立っていた。


「大丈夫?怪我してない?」

『…!はっ、はい!』

男の人は、そう言うと、立たせてくれた。

…夢でも見ているのだろうか?

通り魔は、刃物をもったまま、固まっていて動かない。
『この人は死んでるんですか?』

「…いや、まだ死んではいないさ……」

「でも醜いね…壊しちゃおうか?」

『…え?』

彼は、魅惑的に笑い…何か呪文のようなものを唱えた。

その直後、固まった通り魔は、砂のようになってしまった。

『…えっ?』

「クスクス、これで邪魔者はいなくなった…」

この人…危険だ…

『…私を殺すの?』

「クスッ、なんでわざわざ助けた君を殺すの?」

『…じゃ…あ…私をどうするつもり…』

震えが止まらない…この人は相変わず笑っている。

「俺の願いはただ一つ…




君を俺だけの物にすること…」

そう言い、彼は妖艶に笑った。

…っ!?身体が動かない!?

「クスクス、そんなに怯えなくても大丈夫だよ。君を石になんてしないから

…ただ契約が済むまで、逃げられないように、するためだから…」

いつの間にか、私の目の前まで来た。

そして頬に優しく触れてきた。

「さて、契約の儀式を始めようか…その前に、君の名前を聞かないとね…名前教えて…」

『美優』

…!口が勝手に!?

「そう、美優は今日から俺の物だよ。

俺は沢田綱吉、ヴァンパイアだよ」

なに言って…身体が…全然…動かない…っ


「さてと…儀式を始めようか…美優を俺だけの物にするために…」

そして彼は私の口にキスをし…服に手をかけてきた…

…To Be Continue…

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