Beautiful Blood
【1】日常
ピピピピピピッ…
んー、よく寝た!今日は天気がいいし、走って学校へ行こうっと!
私は美優、桜ノ宮女子高に通う普通の女子高生。
『いってきます、お母さん、お父さん』
私の両親は、私がまだ赤ん坊のときに事故で亡くなった。
だから私は一人暮らしをしている。
時々、おばあちゃんがご飯を作りに来てくれるので、得に困っていることはない。
―なんとか、ぎりぎりで間に合った。あと5分で授業が始まる。
『おはよう』
「おはよう、美優」
『みんな集まって、どうしたの?』
「また昨日も出たんだって、通り魔が!」
『通り魔?』
「美優知らないの?最近この周辺で、通り魔が出てるじゃない!しかも、狙われたのは、全員可愛い女子高生だって!怖いよね…」
『そうだね』
通り魔か…
キーンコーンカーンコーン
先生「はい、みんな席につく!授業を始めるぞ!」
そして何事もなく、学校が終わった。
先生「みんなも知ってると思うが、最近この辺りで、女子高生が、通り魔に襲われるという事件が起きている。なんでも、夜の7時以降に全員狙われたようだ。みんなも夜の7時以降は、一人での外出はしないように!それじゃ、気をつけて帰るんだぞ」
「はーあ…」
『里沙、どうしたの?』
私は今、友達の里沙と帰っている。
「だってさぁ、通り魔のせいで、あんまり遊べないじゃない?7時前って早過ぎ…」
『そうだね、早く捕まって欲しいよね…』
「んじゃ、あたしこっちだから!美優また明日!」
『うん、またね、里沙!』
ガチャ…パタン…
『はぁ、疲れた…ただいま、お母さん、お父さん』
眠い…少しだけ、寝ようかな…
……ん?今何時だろう?
げっ、もう6時30分!?やばい、寝過ぎちゃった!
まだ夕飯も作ってないし!
ガチャ…
…………しかも冷蔵庫に何も入ってないし…
…近くのスーパーで何か買ってこようっと!
ガタンッ…
…!びっくりした…いきなり、お母さんの写真立てが、倒れた。まるで、出掛けるな、というように…
やばい、もう暗くなっちゃうよ!
私は、そんなことを気にせずに、出掛けた。
早くしないと、タイムサービス終わっちゃうよ!
パタン…
―7時まで…残り30分…
私の人生を、大きく変える…運命の出会いは…もう、すぐそこまで来ていた…
…To Be Continue…
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