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硝子の靴はこわれてしまうよ
★続編

ログポースが
この島では6時間で
溜まってしまう

勿論長くいることも
そう望めばできるのだが、
もともとは
滞在予定ではない島。

私の誕生日の祝福をと、
みんながくれたのは
6時間の故郷での滞在だった。



「俺が一緒に行こうと
思ってたのによぉ、
マルコのやつ…」

「あれ?エースも誘ったの?
俺もだよ、見事に
'マルコさん'に
出し抜かれちまった」



「…名無し?
…名無しじゃない!?」

「名無し!!おかえり!!」

「大きくなったなあ」

「うちでごはん、
食べていきなさいよ、
マルコさんも一緒にどう?」





「…みんな、ただいま」

「お前は愛されてるなあ」



マルコさんが
にっこりと笑って
ぽんぽんと
頭を優しく撫でる

「…マルコさん、
……ありがとう」

「…俺は何もしてないよい」

島が見えてから
おとうさんのところに
ありがとうと、言いにいった

おとうさんは、
マルコのやつが
きかなくてよぉ、
まあ、今回は特例だ、
と言ってぽんぽんと
頭を撫でた。

マルコさんは、気遣いの人だ



「名無し、
お前が行きたいところは
どこだよい?」

「え?一緒にいってくれるんですか」

「…当たり前だろい。
だから今日は空けておけと、
言わなかったか?」



真っ先に行きたい場所。
決まってる、
海の見える丘へ。



町の風景を楽しみたくて、
みんなに声を掛けられながら
自分の足で一歩一歩を
踏みしめる






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あきゅろす。
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