関係ないっていうのはウソです
!)痛いJGと←Lです。ジェイド出てきません。



関係無いだろう、と言われてしまえば確かにそのとおりだ、自分は関係ない。然し突っ立っているのは余りにも情けないし、何より性に合ってはいない。関係無いと云われてしまえば、大人しく引き下がる自分では無かった。何よりそう言われてしまったことが悲しかった。そうして目の前で傾いている幼馴染の青年をルークはじい、と見る。爪で引っ掻かれた首筋の傷にルークが触れようと手を伸ばせば、嫌がる様に、やんわりと払われる。大丈夫だ、ルーク。そうして然し顔を上げることをしないガイをルークはただじいと見つめた。首筋の傷からは、つう、と赤い滴が滴った。ああ、痛いだろうに。
なぁガイ。ルークの問いかけにガイは常よりは小さい声でなんだい、と問い返してきた。それにほ、と安心してルークは話を続ける。なぁ、こんなこと何時まで続ける気だよ、と。ルークの指した事がなんなのか理解したのだろう、ガイは、さぁな、と相変わらずの小さな声で返答した。さぁな、って。ルークが痛そうに顔を歪めてガイを見る。目の前の幼馴染はこんなにも小さな存在であっただろうか。ルークには矢張り信じられない光景であったが、目の前の彼は、自分の良く知っているガイであるのだ。赤い筋が固まって濃くなるのを、ルークはもう一度手を伸ばす。今度は払われることは無かった。
ガイ、もう止めちまえよ。咄嗟に出した声は悲しみを帯びて泣きそうなものでもあった。然しそれでもガイはうん、とは言わなかった。ああ、それが(どんなに悲しいことだろうか!)



関係ないっていうのはウソです
31D



あきゅろす。
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