ぐしゃぐしゃりと君を食す


!)ちょこっとお下品です



「ガイ、ジェイドと仲良くしろよ」
「は?」

言われてきょとんとしてしまったのは仕方のないことであろう(何故ならば自分はジェイドと仲が悪いとは思ったことなど無かったからだ)
ルークの突拍子もない言葉にガイは人差し指で頬を掻きながら問い直す。
ジェイドとなんだって。だから仲良くしろって。なんで。なんでも。仲悪いか。でもよくない。
むぅ、とルークが口をへの字にして睨み付けてくる。だがガイには全くと言っていい程理由等は分からなかった。
喧嘩もしていない。(というかしたこともない)殴り合いなんて以ての他だ。
そりゃあ多少の言い合い等はあったが然し後に引き摺るような真似はしていない。
それともなんだろうか、そういえば今日の部屋割りはルークとジェイドが二人一部屋だ。ジェイドがルークに何か言ったのだろうか。
ううん、と考えてみるが答えなど一向に出てはこない。ではなんだというのだろうか。

ガイがあれやこれや考えているのが気に入らなかったのか、ルークが軽くガイの足を蹴る。それにガイはルークを見やればジェイドが可哀想だろと怒られた。
ああ本気で分からない。

「俺が何かしたか」
「した!」
「何を」
「ジェイドの背中を引っ掻いた」
背中を引っ掻いたと言われてもう一度ガイは首を傾げた。引っ掻いた覚えなど無かったのだから訳の分からぬものであった。
何時、とガイが問い掛ければジェイドが昨日の夜にガイに引っ掛かれたって言ってたとルークはガイに突っ掛かる。
夜に?夜だって。
それに漸くに合点が行ったガイが頬を赤らめながらにその場に蹲る。それに不思議そうにルークが様子を見やるのに腕を上げて手を振り返してやる。

「謝っとく」
「え、ああ」


ぐしゃぐしゃりと君を食す
にやり




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