我慢なんて出来ないのです宣言
※あまりよろしくない表現があります
裏行き直前です






「だ、やめろジェイド!」
「無理です、大人しくしてください」
ぎし、とベッドの軋む音に危機感を感じて目の前の男の肩を押し返してみてもその身体はびくりともしなかった。やばい、やばすぎる。冷汗が背筋を伝う、ぶるり、身体が震えたがそれどころでは無かった。既にシャツの中に侵入しているその手を掴んでやめろ、とガイは叫んだ、けれども。声はジェイドの唇によってくぐもった音にしかならなかった。ああ、ほんとにやばい。
「ガイ」
「ジェ、だ、あっ」
いろんな箇所を弄る手に翻弄されそうになりつつも、理性をフル回転させて拒否をする。そうしないと、そのまま好き勝手に喰われてしまうのがわかりきっていた。
ガイは頭を横に振って嫌だともう一度伝えたが、それはやはり無視されるだけで、その手がスパッツに伸ばされて指を掛けられて、青ざめた。
「いやだ、無理、ほんとう無理だ、ジェイド!」
それだけは。そう言いたげにガイはジェイドの眼を見るけれども、ジェイドは大丈夫ですよとその額にキスをするだけだった。何が大丈夫なものか。この先のその痛みは前に一度身を以て体験しているからこそ、その言葉を信じることは出来なかった。
「慣れれば、痛みなんて気になりませんよ」
「なれ、っ嫌に決まってるだろう!」
ああ、会話にならない、どうしてだ。ガイは軽い眩暈を感じた。それで気でも失えたらどれだけ救われるのだろうか。
隙を狙われて、スパッツの中に入って来た手を急いで排除しようとするも、下心で動くその手に弄られてしまえば、もうそれどころじゃなくなった。流され易い自分も相当問題だと、ガイは思った。

「大丈夫、優しくしますよ」
ああもうどうにでもしてくれ!

触りたい触りたい我慢なんて出来ないのです宣言


あきゅろす。
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