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アリスインワンダーランド



「チェシャ…」

「何、アリス…?」



「チェシャと
 ずっと一緒にいる」




チェシャ猫は
微笑を浮かべて言った。


「ではアリス、
 僕が教えた名前を
 すべて言ってごらん…」



「白ウサギ、公爵婦人…
料理女、イモムシ、
それから……赤ん坊、
 カエル、トランプ兵、
女王様…」



「その人たちに会ったら?」


「……しゃべらない…
 家にも…行かな…い」

アリスはウトウトしながら答える。


「それを守れば大丈夫だよ。
 問題は白ウサギ…
 兎が一番手強いな…

 なにしろ物語でも、
 アリスを引っ張る役だからね」




「も……眠…」


「ああ…
 ごめん、アリス…
 また明日にしよう」



チェシャ猫はアリスを
ベッドまで運んで、
寝かせてやった。





約束された明日などない


それを忘れ、
眠りについた二人には

どのような明日が訪れるのか…


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