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アリスインワンダーランド


「っ、い、
 いたいってば…!」


「アリスは、
 どこにも行かないね?」


「な、にが…?」


「アリス…」



「わ、私はここにいるわ…」

「アリス…」


存在を確かめるように、
チェシャ猫は何度も
アリスの名前を繰り返す。


「僕のアリス…、
 愛しているよ…」


チェシャ猫はいつも…
『好きだよ』としか、
言わなかったのに。




チェシャ猫の体が
ぐっと重くなる。

「お、重い…
 チェシャ猫…っ」


後ろを振り返ると。



「チェシャ猫……?」


チェシャ猫の意識はなかった。


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