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銀木犀
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「今日は値段を
 気にしないで
 好きなコーディネートを
 楽しみましょう」


「え、でも…
 どうして私が…」

「"運命"」

「運命…?
 
 私、電車に乗ろう
 としたら…
 ここにいたんです!
 ごめんなさい、
 ここはどこ…?」


「いいわ。
 窓の外をご覧なさい」


少女はいぶかしげに
カーテンをめくり…


大きく目を見開く。



「空、…
 とんで…!」


銀木犀は宙をとぶ列車。

窓からは、ビルの
ネオンサインが
見えるのみ。

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