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銀木犀
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「ここはね
 銀木犀」

紅いトビラの
ノブを握る。



かちゃ…

「……っ、わあ…!」
少女の瞳が
ぱっときらめいた。


「すごい…!」


世界中の
かわいい服が
ぜんぶここに
集まったみたいだ。

服だけじゃない。
靴、かばん、アクセサリー。

さまざまな色が
部屋を飾っていた。



『この部屋に、
ない色はない』

そう言っても
いいぐらい。

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