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人として軸がブレてる
主将独白編

悲しい時〜

いつもいろんなことに気づき手伝ってくれるマネージャーが、捕手にだけは敢えて何の突っ込みも手出しもせず、生温かい目で見守っていることが分かった時〜



悲しい時〜

変態化していく捕手のことを悩んでいると、「サ・ア・ド・ラ・ン・ナ・ア」と控え外野手にリラックスするよう促された時〜



悲しい時〜

いつも何かとオレを茶化す左翼手が、何故か捕手には揉み手で「そうだよね〜」などとヘラヘラ笑いながら簡単に服従しているのを見た時〜



悲しい時〜

昼休みの睡眠中に無理矢理オレを起こし、見下ろし目線の中堅手が捕手の苦情を命令口調で言ってきた時〜



悲しい時〜

捕手の投手に対する怪しい行動を目撃しておきながら、見なかったことにしようとしている遊撃手と目が合ったが、更にオレと目があったこともなかったことにされてしまった時〜



悲しい時〜

試合の打ち合わせが長引いて、どうにか投手と捕手を引き離せる時間ができたと思っていたのに、「お前いなくて、三橋寂しがってたぞ!」と三塁手が捕手を煽るような天然発言をした時〜



悲しい時〜

最近エスカレートする捕手の危険な行動を相談した副将に、「キャプテンの腕の見せ所だよ!」とすごくいい笑顔で言われた時〜



悲しい時〜

投手を怒鳴る捕手の声にはビビる一塁手が、三塁手を怒鳴るオレの声にはビビらないことに気がついた時〜



悲しい時〜

偶然入った部室内で、捕手が投手の着替えをガン見していたから注意しようとしたら、「じろじろ見てんじゃねぇよ!ヤラシイな!」と逆ギレされた時〜



悲しい時〜

一番身に危険感じていなくてはいけない投手が、捕手に対し「阿部君、好きだ!」など恐ろしく無防備な言動を取る時〜



悲しい時〜

悲しい時〜


悲しい時〜……


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080219 up






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