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午後のサボり






──……



授業の後、言われた通り幸輔のお説教が行われた。時間は短かったが正座。あれは死んだね。痺れてきたから崩していいか聞いたら、何度も脹脛を突っつかれた。

幸輔のドS!鬼!悪魔!



それから約二時間が経過しようとしていた。




「ふぁ……やっぱり午後は眠いなぁ」


それは晴れ晴れとした青空。そう、サボり中。幸輔には腹痛で保健室へ行くと言ってきた。
ただ、俺には少し気がかりな事がある。


「……どうして津田先輩が裏庭にいるんですか?」

「ん?特に意味はないよ」


俺の隣に優雅に腰かけている津田照美先輩。生徒会副会長で、成績優秀だ。ファンも多くて告白が日常茶飯事だという。……なんと美味しいシチュ……。


「…でも授業中ですよ?」

「それを言っちゃうと君もだよ?それに、俺よりも君の方が罪は重いと思うけど」

「…………」


そうですよねー…親衛隊が黙っちゃいませんもんね。


『ね?』という副会長の笑顔が眩しい。同時に怖い。

だがどうして俺の隣なんだ?親衛隊の子でも良かったろうに。



「いやーでも君、欠課日数ヤバいんじゃない?ここでサボってたら留年しちゃうよ?」

「へ?」

「成績も普通だし、授業サボってたら一気に下がるよ」

「あの……」

「良くこの学園に入れたよね」


それ、嫌味じゃありません?明らか嫌味ですよね?



それから副会長は何事もなくその場を離れていった。



「本当に何がしたかったんだろう……」








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