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novel
*失って気づくモノ
その日も俺は何気無しに言っていた

「死ね」
「ひでぇな…そんなこと言うと俺マジで死んじまうかもよ?」
朝っぱらからケビンにヤられそうになって吐いた言葉
「殺しても死なんだろ」
俺は捨て台詞を吐いてあいつを押し退けて出勤した
それが、まさか…あんな事になるとは

昼休み 仲間と現場付近で見つけたバーガーショップに入り昼食を採っていた
「あとはあそこのガス菅を切って…」
「デビット、あっちの配管を頼むぜ」「あぁ…」
昼休み後の仕事の話しに盛り上がっていた時耳に入ってきたニュース速報に体が固まった
『…銀行に立て籠った犯人は…』
リアルタイムに流される映像 そして、見覚えのある…
『勇敢な一人の警官の命掛けの行動で無事逮捕されましたが…』
担架に載せられ苦しそうに息をする ケビン
「デビット?」「…借りる」
いてもたってもいられなかった。俺は仲間から車の鍵を奪って店を飛び出していた
一瞬映った青ざめたあいつの顔と鮮血が脳裏を掠め「ふざけるなよ」
車の鍵を捩じ込んでアクセルを強く踏んで車を飛ばしていた

病室に飛び込み唖然とした
今朝あれ程までに元気だった人間が点滴につながれピクリとも動かない
「それでは、何かありましたら呼んで下さいね」
看護師がそう言って出ていき二人きりになる
「ケビン…」名前を呼んでも応答はない
あいつの首筋へ手をやり脈があることを確認しても俺の不安と動揺は拭いきれなかった
「死ぬな…ゾンビになってでもいい死ぬな」
あいつの手を握って思わず泣きそうになって目を擦る「…く」そう声が漏れた時に
「…死なねぇよ」声が返ってきて驚いた
さっきまで死んだように眠ってたケビンが俺を見て嫌味ったらしく笑ったからだ
「泣いてんのかよ」
「…っ、違っ…」
喜びと同時に緊張の糸が切れ、それまで堪えていたものが一気に溢れ出てしまった
「…見るな」「何でだ?」「黙れ」「心配してくれたんだろ?」
ケビンが俺の顔に触れて笑う。腹が立つ
そこへ不意に唇を重ねられ
「…ん」あいつの舌が無理やり口の中に入り込んできた
「ふ…んぅっう!」当然の様にあいつは俺のつなぎのファスナーを下げて中に手を入れ込んでモノに直に触れた
「もう大分大きくなってるな」
「やめろ!こんな所でっ…」
抵抗してあいつの手を引っ張り出そうとしたが瞬間に擦られて体の力が一気に抜けた
「デビット上に乗れ」
あいつはそう耳元で囁き俺を解放した
「ふざけるな」
つなぎのファスナーを上げて立ち上がるとあいつはまた嫌らしく笑って
「そのまま戻るのか?」
と俺のそれを握りやがった
「…っ放せ」
「俺は当分帰れねぇ、貯まっちまうぜ?それともアレか?」
「クソ野郎」
あいつの手が俺のモノを撫で上げた
「つっ!」足の力が抜けてケビンの上に倒れる形になってしまった
「ほらよ、素直になれって」乳首を捏ねられて声が漏れてしまう
「あっ!」
「次はどうして欲しいんだ?」
解っているくせにわざわざ俺に聞いてくる
「や…め」「そうか、こうだな」「うぅっ」
そんな風に俺はあいつのペースに呑まれていった…

「…そのまま腰をおろせ」「く…」
あいつに愛撫され、おかしくなっていた俺は言われるままにあいつの上にまたがっていた
「ほら」硬いモノがゆっくり、焦らすかのように挿入される

「ケビン…!」
堪らずあいつの名を呼んで震えるがあいつは余計に俺を焦らすばかりだ
「早く…しろ」「焦んなって」
突然突き上げられ叫びそうになった口を咄嗟に抑え声を呑み込んだ
「クソ野郎…」
「早くしろって言ったのはお前じゃねぇか」
人の気も知らないでカラカラ笑いやがる
「死ね!」
「死んでもいいのか?」
それまでふざけていたアイツが急に真面目な顔をしてそんなことを言って俺の頬を撫でる
「ッ…」「動け」「…クッ」「動けよ」
無理やり突き上げられ激し揺さぶられた俺の中に入った硬く熱いモノが滅茶苦茶に動きまわるから…
「ケビンッ!」クソ真面目な顔して俺を攻めるアイツを恥ずかしくて見ていられなかった
「我慢することねぇ、イけよ…デビットッ」
高まった熱が集中して溢れ出た
「くぅっ!」「いいぜ」「やめろ…ケビン…」
イったばかりの俺を揺すりいつもの倍も敏感になったところを容赦なく攻め立てやがる
「あっ…ふぅっ…」恥ずかしくなるような声が漏れて堪らず自分の腕を噛んでアイツを睨んでやった
「もっと声聞かせろって…つまんねぇぜ?」
結局アイツが満足するまでヤらされた

「く…」「大丈夫か?」
行為の後激しい腰の痛みに動けなくなった俺にご機嫌なアイツは何事もなかった様な口を聞く
「誰のせいだ」
睨み付けるとおー怖っなんて言っているがその顔は笑っている 俺は脱いだつなぎを着治して椅子に腰かけた
「…来るんじゃなかった」「そんな事言うなって」
軽口叩いて俺の頭を撫でるから苛ついて勢いよくその手を払いのけたものだから
「いたたっ!」と声を上げてケビンが脇腹を押さえた

「…」
見れば巻かれた包帯に鮮血が滲んでいる
「馬鹿野郎!」
「っ…大丈夫だ」
辛そうな顔で笑って見せる
「ふざけるな!何が大丈夫なんだ」
「お前の為にもゾンビになってでも傍にいてやるよ」
悪戯ぽく笑うケビンにハッとした
「…貴様寝たふりだったのか」
「可愛かったぜ」
「いってぇ!何しやがるデビット!!」
「もう二度と来ん」
ケビンの頭をぶん殴ってわざと音をたてて扉を開け部屋を出てやった
「デビット!」
ケビンの俺を呼ぶ情けない声が聞こえた


後書き

バイオケビデビです
結構前に通学中に携帯に書きためた乱文です
レベル低っ!!!
性描写を書くのが苦手です(好きなんだけどなぁ)

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