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Neo-A
死に際の少年(N/死に際捏造)

死に際の少年

飲み込んだ海水

肺にはもう空気なんか無くて、水が溜まってしまって呼吸なんて出来たものではない。それでも意識は嫌にはっきりしていた。周囲は薄暗い、水、水、水。何も聞こえないし見えない。それでもクリアな思考は理解した。理解してしまった。


私は死ぬのだ。


そう感じた途端、私の中で何かが弾けた。


死ぬのだ。


僅かに残っていたらしい肺の空気が気泡となって口から吐き出されて。私は瞑っていたらしい目を見開いた。


死にたくない。


重たい手足を激しく動かして、足掻く。


死にたくない、


足掻いて、足掻いて、遥か遠くの光を見付けた。


生きたい、


がむしゃらに手指を伸ばして追い掛ける。


生きたい!!


光が大きく瞬いて、私の中へ侵入するのを感じたのを最後に私の意識は途絶えた。
ただ、生き延びたのだということは理解した。





私は浜辺から遠く離れた森の中で目を覚ました。濡れた筈の服や髪は乾いていてまるで何事も無かったかのようだった。私は一瞬ただ道に迷っただけなのだと思い、立ち上がって家に帰ろうとした。しかし、そこで漸く異変に気付いた。私の中になにかが在る。心臓あたりが妙にざわついていて暖かいのを感じた。
急に吐き気がして、私は吐いた。別に見たくもなかったが見えてしまった吐瀉物には、口にした覚えのない草か蔓のようなものが大量に混ざっていた。震えが走り、私は大きく咳き込んだ。咳と共に吐き出される物体。
半狂乱になった私は縺れる足でその場から逃げ出した。走って、走って、心臓が煩く騒ぎ立てているのも無視して森の中を駆けずり回る。
とうとう疲れはてて、一本の太い樹木に寄りかかって休んだ。身体中がキリキリと痛みを訴える。
上がっていた息が漸く引き始めて、私は絶望した。

まだなにかが在る。

ジャケットを脱ぎ捨てベストのボタンを無理矢理に外し、ドレスシャツの前をかきむしるように開く。私は無我夢中で覗き込み、瞠目した。
胸の中心から、何か青黒い紫がかった色の痣のような紋様が広がっていた。
また込み上げた吐き気を飲み込み、その痣に爪を立てる。痛みは感じなかった。ただ、激しくそこから熱が沸き上がるのを感じた。











******アトガキ

死に際あたり捏造篇。
まだあまり力の無いエレボス氏

これは晒す意味が有るのかわからんが一応あげときます
恐ろしいほどの中途半端ですがこれは続きをいつか書きたいなと思います
気が向いたら



閲覧多謝

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あきゅろす。
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