ある夏の夜。 「なぁ名前〜祭り行こうぜー祭りー」 「やだ」 「なんでだよ!?夏と言えば祭りじゃね?女の子ってそーゆーの好きなんじゃねぇーの?」 夏祭りに誘っても行きたくないと言う名前。 どーしてなんだ? おいしいもんとか金魚すくいとか色んなもんあるじゃん。 「なんで夏祭りなの?」 「は?」 「夏は暑いじゃん。秋ぐらいにあればいいのに」 「いや、名前ちゃん意味わかりません!」 「あっそ。取り合えず私は行かない。神楽達と行ってくれば?」 「俺は名前と行きてぇーのー」 「………………仕方ないなぁ」 「まじ?ってすっごい間あったけど…」 「うん。浴衣に着替える」 「結構気合入ってんじゃーん」 「うるさいっ!」 *** 「お待たせ〜」 「…お、めちゃくちゃ似合ってる」 「そ、そうかな…?」 「おうっ、じゃあそろそろ行くか?」 「うん!あ、あのね銀時っ」 「んー?」 「夏祭りって浴衣を着るためにあるんだなぁって気づいたよ!」 「…ん?そっか。やっと気づいたか(いや、なんか違うけど…ま、いっか)」 ねぇ銀時。 人ごみの中ではお互い離れないように手をつないでてね? 甘いシロップがかかったかき氷も ふわふわの綿あめも食べたいなぁ。 夏祭り定番の金魚すくいだってしたいよ。 きっと楽しいはず だってあなたと一緒だもん。 (090808) |