斑雪
チャイナ娘参上
ふぅ と短く息を吐き、公園のブランコを独占していた。
え、始末書?
まだ終わってないよ。今頃土方さん頑張ってるんじゃないかな?
「どきな。そのブランコの右側は私、かぶき町の女王の特等席ネ」
ふと、声を掛けられた方向を見れば未だ12、3ばかりのチャイナ服の女の子がズンと立っていた。
「そうなんだ、ごめんね」
よっこらせと腰を上げて左側のブランコに移動すると、チャイナ娘は偉そうに腰かける。
「あんた…あのクソドSと同じ服アルな…」
彼女は私をじろじろと眺めてから首を傾げた
「うん、私は真選組一番隊の燐。君は?」
「私は神楽ネ。よろしく、燐」
白くて小さな手が私の目の前に差し出され、迷わずに握る。
神楽ちゃんはポケットから何かを取り出した。よく見ると酢こんぶって書いてある。
「燐も食べるアルか?」
チャイナ娘参上
あ、じゃあ食べるよ
[←][→]
無料HPエムペ!