斑雪
迷惑かけてすみません
『…ああ?』
土方さんは聞き返してきた。
携帯電話越しでも痛い程分かるその威圧感と来たら半端ない。
「すみません…茶斗蘭星の大使館半壊です…」
『今行くわ。待ってろ』
プッツーンと一方的に通話が切られた。
「土方コノヤロー、何だって?」
沖田さんはため息混じりに質問してきた。あれ、坂田さんは?
あっ、沖田さんが縛ってる。
「今来るって……なんか坂田さん可哀想に見えますよ、沖田さん」
「旦那に同情なんて無用でさァ。容疑者なんで」
「でも私の責任なんで坂田さんは許してあげてください!ね?ね?」
「…仕方ないですねィ。旦那、燐が居なかったら拷問でしたよィ」
私は刀で坂田さんの体に巻かれた縄をほどく。
でも何で沖田さんは縄を常備してるわけ!?
「なんかすまねェな…」
俯く坂田さんを下から覗き、いいんです と笑いかけると忽ち赤面する。
「おいコラー!どけ、どけ!」
土方さんの怒鳴り声がして人混みから土方さんが飛び出てきた。
「燐…詳しく説明し………………ってぇぇええぇ!!」
くわえていた煙草を落として絶叫。本当にすみません
[←][→]
無料HPエムペ!