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斑雪
とにかく叫んで逃げろ

外はいい天気です。

真選組一行の活躍により江戸は綺麗になり、ローファーにガムがくっつく事も無くなった。


…が、


「それでお前ら二人は万事屋でしゃべくり倒したんだな…?」


土方さん土方さん、最後の三点リーダーが異常に怖いです。


「へィ、そうでさァ。燐がどうしても旦那に会いたいと」


「いや、待って。勝手に話すり替えないでください!」


そうです。

万事屋でサボってたのがバレました。よりにもよって鬼に。


「まァどっちにしろ責任はテメェら二人にあるからな。今週一週間、毎日市中見回りだ!」


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「もうー…勘弁してくれよ、予想通り沖田さんは逃げ出すし、結局市中見回りするの私じゃん」


ぶつくさと愚痴を溢したところで何も起こらない事くらい分かるけど、酷いよね沖田さん。

90%沖田さんが悪いよね


つんっ


何かに躓いた私はバランスを崩し、地面にダイナミックに転んでしまった。

転んだ瞬間、腕を捕まれ路地に引き込まれていた。


「うわっ!?」


こんなの初めて。
初めてだけど分かる。

ヤバい


「おいおい姉ちゃん。真選組の服着ちゃって〜」


目の前に立っているのはトラの顔をした天人の男なわけで。

体が強ばるのを感じた。

…逃げなきゃ!


「いぎゃー!!助け…んぐっ」


手で口を押さえられ、どうしようも無くジタバタしてみるが男には敵うはずもなく…


薄暗い路地で天人の目が光った。…気がした。



とにかく叫んで逃げろ
…あっ、もう駄目だ。スーパーマンを待つしか無い!!









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