斑雪 魚の死んだような目病 「うん、まぁ 座って座って!燐ちゃんに総一郎くん」 「いい加減にしてくだせェ旦那。総悟でさァ」 テーブルには苺ミルクが三つ出されていて、その内の一つを坂田さんが一気飲みする。 「さ、坂田さんって甘い物がお好きなんですか?」 ギョッとした私に気付いたのか坂田さんは死んだ魚のような目をこちらに向ける。 「旦那ァ、止めてくだせェ。そんな目で燐を見たら燐が感染しまさァ」 「あのさ、ちょっと!これ感染病なの?違うよね、感染病違うよね」 「あり、知らなかったんですかィ?あらら〜自覚症状が無いだなんて重症ですねィ」 「オイ!人を性病みたいに言うなよ!総一郎くんのSもある意味病気じゃねぇ?」 いつの間にか二人はコントを繰り広げているわけで。 真選組には無い新鮮さに思わず吹き出すと、坂田さんはきょとんとした顔で私を見ていた。 「今の何が面白かった?あっ!銀さん性病じゃないよ!一応漫画の主人公だしな!」 必死に弁解する坂田さんも、沖田さんにキレる坂田さんも。 やっぱり似ている… 土方さんに。 魚の死んだような目病 どんな病気だよ。 土方さんの場合違う方向で死んでるよね。 [←][→] |