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斑雪
帰還した鬼神


「…ただいま戻りましたー」



勝手に一人で遠征に行って

勝手に一人で帰ってきた


いくつもの敵の息の根を根こそぎつぶしてきた


そして─


「…燐ッ!?」


心配してくれた仲間が走りよってきた

その私の姿に、近藤さんや沖田さんは目を見開いた


「……何してきたんでィ」


らしくないよ、沖田さん

眉間に皺なんか寄せて

能天気に話しかけてよ


「燐ちゃん…」


近藤さんは泣きながら私を抱き締めた


「ぐぶ…本当に死ぬ…ぶ」


いつもなら止めてくれる沖田さんまで、近藤さんの上から私に覆い被さる


「バカー!」

「大バカ者でィ…」


近藤さんも沖田さんも


─二人とも、私の片目でしか見ることが出来ない


「心配かけてスミマセンでした…!だから離してください!」

「だから隅に置けないんだ、燐ちゃんはぁー!!」


どうしよう、どうすればいいのお母さんは!と頭を抱える近藤さん


私はあなたに生まれた覚えはありません。


「燐のばかばか」


二人はそれだけを繰り返して包帯に巻かれた私の体を優しく撫でてくれた






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あきゅろす。
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