こねことおおかみ/完結
おおかみの心
「おっ・・・おまえっ」
「ん〜?」
きょとん顔の凛に言葉が出ない。
「・・・・っふ」
「ふ?」
「風呂入ってくるっ!!」
バタンっ
「むーくん、さっきお風呂入ってたのにね」
「にゃん」
「・・・みゃーこさん」
「みゃ」
「むーくんは・・・優しいよね・・・」
▽▽▽▽▽
宗昭が自分を鎮めて戻ったときには
凛はスースー寝息をたててソファの下で丸まっていた。
(落ちてそのまま)
柔らかいお気に入りのパジャマに身を包んだ小さな体をそっと抱き上げる。
自分を振り回すこの小さな生き物から
なぜ目が離せないのか
こうしてついつい世話を焼き
何をされても
可愛いと思ってしまう
そう感じる自分の気持ちがなんなのか
「・・・もう、認めざるをえねぇな・・・」
顔にかかるやわらかな髪を優しくどけてあげ
小さな額にそっと唇を落としたーーーーーーー
<*わんにゃん#>
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!