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こねことおおかみ/完結
2
「タケちゃんこれなにー?」


在校生だけ残った学校はどこか少し静かで、先輩がいないという環境からかちょっとだけ開放感があった。


新学期に向けた教師陣の忙しさと違い、テストも終わった生徒たちには楽しいだけの毎日だ。


「おう、今から説明するからとりあえず柚羅ぁ、その日向ぼっこしてるお昼ねこちゃんを起こせ。田原も後ろのダーリンを起こせよ」

「だっ・・・・ち「ちゃんとプリント後ろに回せよ」・・・・・がぅ・・・」


ツッコませてもらえなかった馨はしぶしぶ後ろを振り返る。机に突っ伏して豪快に寝ている金髪。



隣では、むにゃむにゃと夢の中にいる凛を宗昭が頭を撫でたり、頬を優しく突いて起こそうとしている。いや、果たして起こすつもりがあるのか分からない程度の刺激である。現に凛はふにゅっと笑って傍にある宗昭の指を握ったままスピスピ言ってるじゃないか。
おい柚羅、なに嬉しそうに眺めてるんだ。お前の任務はそいつを起こすことだぞ!


「・・・・おぃ!起きろ亮平!」ベシベシッ

「んぁっ!ちょ、痛い!愛の鞭痛すぎるんだけどかおるちゃん!」

「あ、愛の鞭じゃねぇし」

「ふぁぁ。んもー素直じゃないんだから。『亮平が寝てると馨寂しいにゃん』って囁いてくれるだけで起きるのに〜」

「ばっ・・・ばっかじゃねーのっ!」

「あー顔真っ赤・・・」



照れ隠しに(隠しきれていないが)馨が宗昭の代わりに凛をたたき起こし、ようやくホームルームが開始される。

<*わんにゃん#>

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あきゅろす。
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