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こねことおおかみ/完結
宗昭の気持ち


夕暮れの校舎

春先とはいえ人のいない空間は少し寒さを覚える

薄暗く冷たいそんな廊下を宗昭は一人歩いていた。

「遅ぇな・・・」





武下のところへ行く
ついでに都を取り戻してくる 


そう言って部屋を出た凛はなかなか戻ってこなかった。



何もないとは思うが、最近の凛の行動を考えると
あまり一人にさせてしまうのはいけない





気持ち急ぎ足で先を急ごうと角を曲がったところで視界に入った愛しい姿に

内心ほっとする















見つけた可愛い恋人



そしてその傍に立つ最近赴任してきた男












それはいい











「・・・・・・・・・」


足音に気がついたのか、男に気をとられていた凛がふわりとこちらを向き



















ほわりと







宗昭が愛しく思う顔で









笑った



















「むーくん!」




「・・・・おう」




「お迎えですか。それでは涼宮くん、また明日」

「うん。壮にぃせんせ、ありがとね」







「むーくんかえろ?」

「・・・・・あぁ」



とてとてと駆け寄る凛


<*わんにゃん#>

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