こねことおおかみ/完結
2
「いやぁ〜やっぱ自然に囲まれて食べる飯はうまいねぇ〜かおるちゃんっ」
「・・・・そーだな」
「あれ?今デレた?」
「デレてねぇっ!!」
少し遅れはとったものの、無事に頂上に着いた4人は昼食にありつていた。
「・・・・・モグモグ」
「あっれ〜なんかスズちゃんテンション低くね〜?どーしたん、疲れちゃった〜?」
「・・・・モグモグ」
宗昭は理由を知っていた。
「・・・・・リスが見つからなかったんだと」
「・・・・・モグモグ(ショボーン)」
「・・・・凛っ、帰りもあるからきっと見つかるさ」
「そうそう、オレらも探してあげっからさ〜」
「・・・・・ホント?」
「マジマジ〜!だから元気だしなって〜楽しみだったでしょ〜遠足!」
「・・・・・(コクリ) ありがとういっちゃん(キラキラ)」
「うっ。(おめめがキラキラしてるっ!!)」
期待の眼差しに
後には引けない亮平だった。
▽▽▽▽▽
昼食後しばらくのんびりしていたところ、
雲行きが怪しくなってきたので少し早めに出発することにした凛たち。
往路同様、凛は宗昭に手を引かれ都と繋がれ下山中である。
「馨ちゃん足速いね」
「・・・・・」
手を繋ごうとする亮平から逃げるように駆け下りる馨と、楽しそうにそれを追いかける亮平はもう姿が見えなくなっていた。
それを見届けながら、ぽてぽて歩く凛に合わせて山を下りていたのだが。
モジモジ
モジモジ
「(?)・・・・どうかしたか?」
「うぅ・・・、むーくん
トイレ行きたい」
「・・・・・・」
<*わんにゃん#>
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