こねことおおかみ/完結
こねこと散歩
▽▽▽▽▽
「いいか、頂上で弁当、集合はここに4時だ。上で昼に点呼とるからな、サボれねぇぞ。点呼にいなかった奴は山に置いて帰る」
「タケちゃんの人でなしっ」
「よし、田原は置いて帰る」
「え」
「んじゃぁ〜行きましょっかぁ〜はぃ、かおるちゃん」
「・・・・なんだよ」
「おてて繋いでこれ基本でしょ〜 (がしっ)
はぃ、しゅっぱーつ」
「ちょっはーなーせー!!」
「・・・・・・馨ちゃんといっちゃんは仲良しだねぇ」
「・・・・・・そーかもな」
都に鈴と念のためリードをつけてぽてぽて歩く凛。
その後ろから見守るように着いていく宗昭だったが。
「ふわーみゃーこさんシロツメグサだよ」
「みゃー」
「あ、むーくんてんとう虫!」
「・・・・」
「リスさんいるかな〜」
3歩進めばあちこちに興味を持っていかれている凛を、都がリードで引っ張っている。
(どっちがねこだかわかんねぇな・・・)
目に見えてうきうきな凛をのんびり見ていたが。
これではお昼どころか頂上に着く前に日が暮れてしまう。
「いくぞ」
ぐいっ
「うわぁ」
宗昭は凛の空いている方の手をとり歩き出した。
「ちんたらしてたら弁当食えなくなっちまうぞ」
「はぁぃ」
ゆっくりめに歩く宗昭にてこてこついて行く凛。
「むーくん後で一緒にリスさん探して?」
「(熊よりましか)・・・あぁ」
<*わんにゃん#>
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