こねことおおかみ/完結
3
凜は滅多なことでは怒ったりしない。
馨に下敷きにされようが、小さいことをからかわれ様が、都がいたずらしようがなんてことはない。
今、凛は自分のなかがむかむかしているのを感じていた。
いきなり知らない人が現れたと思えば、凄い勢いで文句を言われる。自分のことも悪く言われている様だ。
だが、
凛はそんなのどうでもよかった。
ただ、
知りもしない人に宗昭のことを語って欲しくないと感じた。宗昭と亮平が、誰も必要としていないと言われたように聞こえたのだ。
それがとても嫌だった。
「・・・・むーくんの友達?」
「はっ?」
「貴方達は柚羅宗昭の友達なの?」
「・・・・っう、うるさいっ!
大体、馴れ馴れしく柚羅様を呼ぶなっ!!」
「・・・・むーくんは優しいよ。料理も上手だし、みゃーこさんとも仲良しだし、撫でてくれるし」
「なっ・・・・!!いい加減に「友達でもないんならーーー
黙っててくれる?」(にこり)
「行こ〜馨ちゃん〜」
「・・・あ、うん・・・・」
<*わんにゃん#>
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