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こねことおおかみ/完結



「くそっ!!」


(雨が酷くなってきやがった・・・)






凛と離れた辺りを探し回っていた宗昭だが、凛の気配はないーーー。


(もっと奥か・・・・)

「柚っ!タケちゃんが戻ってこ「帰らねぇぞっ!!」



 ・・・て柚が言うだろうから、『夜になるまでに見つけて来い』ってさ」

「・・・っ柚羅!!凛はっ!?」

「この辺りにはいねぇ、もっと奥だ」


ゴロゴロゴロゴロ・・・ピカッ

「え」







ドーーーーーーンっ!!!!


「こ〜れはやばいね、・・・スズちゃん大丈夫かな〜」





▽▽▽▽▽



「スズちゃーーーん!!」

「りーーーん!!」




「くそっ!・・・凛っ!!」




日も暮れ始めて薄暗い中、降り止まない雨、空を覆う厚い雲はゴロゴロと唸り声をあげているーーーー


「雨の音でなんも聞こえないね〜・・かおるちゃん、大丈夫?」

「俺は大丈夫・・・凛が・・・・・」

いつもの威勢もなく、眉を垂らす馨を亮平の手が撫でる。

「だ〜いじょうぶ。オレらがぜってぇ見つけっから。

な?」

「・・・・・(コクン)」

初めての馨の素直な態度に亮平、撃沈ーーーーー





▽▽▽▽▽


林に入り込み、最悪の視界のなかで目を凝らす宗昭。

「凛っ!!」

雨音と雷鳴で自分の声ですら聞き取りにくい。


日が落ちそうだ




もう









時間がないーーーーーー



















   チリン


















鈴の音が









聞こえた気がしたーーーーーーーー

<*わんにゃん#>

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あきゅろす。
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