こねことおおかみ/完結 3 「はぁ。だからさっき上でしろっつったろ」 「んーだってさっきはしたくなかったんだもん」 「ほら、そこらへんでしてこい」 「むー」 「・・・・ちゃんと待ってるから」 「・・・・・(コクリ)」 トテトテ急ぎ足で林に入る凛 「ここらへんでいっかなぁ」 「にゃぁん」 「あ、みゃーこさん連れてきちゃった・・・ん〜・・・ あっち向いててね?」 「にゃっ」 ▽▽▽▽▽ 「ふぅぃ〜〜。おまたせみゃーこさん、もういいょ」 律儀に後ろを向いていた都に謝り、リードを引いて戻ろうと促す。 ガサッ! 「むっ!リスさんっ!?」 ガサガサっ ばっ! 「「見つけたぞ涼宮凛っ!!」」 「・・・・・・はぁー」 またリスじゃなかった・・・ と、しょんぼり引き返そうとする凛の腕はぐぃっと掴まれてしまった。 「・・・・・何?」 「っ柚羅様に近づくなって警告しただろっ!いい加減にしろっ!」 「(むっ)・・・またその話? むーくんが待ってるの。離して?」 「・・・・っ!!!ふざけるなっ!!」 ドンっ!! ずるっ 「え」 「あ・・・ うわぁっ!!」 突き飛ばされた凛の小さな体はよろけ、踏み込もうとしたところに地面は無かった。 (落ちるっ!!) そう感じた凛はとっさに都をぎゅっと抱き込み ズザザザザザーーーっ・・・・・ドスンっ!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「っ!い、行こっ!!」 「う、うん・・・っ!」 凛がいたはずのそこには、静寂だけが残されていたーーー。 <*わんにゃん#> [戻る] |