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こねことおおかみ/完結
無邪気なこねこ
 

ーーー本日快晴、遠足日和ーーー



「ふ〜んふ〜ん♪♪」


学校からバスで出発して30分弱、まだ到着には1時間程あるが、凜は出発前からうきうきが一秒も止まっていない。(ちなみに楽しみ過ぎて早朝に起きている)


「ほら、ちゃんと座っとけ」

「ふぁーぃ」

流れる景色を見ようとひょこひょこ立ち上がる凜を隣に座る宗昭が椅子に引っ張り下ろす。
椅子に舞い戻った凛は、届かない足をぷらぷらさせながら宗昭を見上げる。




「・・・・むーくん、目つむって?」

「なんで?」

「いぃからつむって〜」

訝しそうに凛を見ながらもそっと目を閉じる宗昭。



「開けちゃダメだょ?」
そう言いながらもぞもぞ動く気配がしたと思えば、膝に乗る柔らかな重みと顔にかかる影ーーーーーー

(なっなんだっ?)

焦る宗昭が少し体を引く



「むー。動いてもダメー」

危なくないように凛の腰を支え、
しかたなくじっとしていると膝に乗る体重が軽くなり、髪に小さな手が触れた。


わしゃわしゃとなにやら一生懸命弄っているが、
宗昭の意識は額にかかる凛の吐息に集中していた。








「はぃ、できたょー」

膝立ちから、もう一度宗昭の膝に体重を乗せた凛の表情はなにたら満足げである。

窓に映る頭を見ると、目にかからないように前髪が上げられ、ふんわりとピンでとめられていた。

「いっぱい歩くからね〜じゃまになっちゃうでしょ?」


「・・・・・さんきゅ」








凛の頭を撫でる宗昭の手つきはぎこちないものだった。
(心臓に悪いから勘弁してくれ・・・)

<*わんにゃん#>

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