こねことおおかみ/完結 おおかみは悩む 「むぅーくーん」 いくら呼びかけても反応してくれない宗昭の手で、凛の視界は塞がれたまま。 凜は暇でしかたがなかった。 (むーくんの手あったかぃ(フニフニ) 骨がごつごつしてるー(ニギニギ)) 宗昭の手で遊び始めた凛。 ずっと弄っているうちに、宗昭の大きな手は凛の顔全体を覆うようになっていた。 (むー。 苦しい・・・) 一方 「大好き(動物が)」発言に未だ悶えていた宗昭。理性を取り戻すのに必死であった。 (あーやべぇ落ち着け俺、大丈夫、大丈夫だこいつは猫。そう猫だと思え。じゃれてる猫、猫猫猫ね・・・・) ・・・・・・・ペロッ がばっ!! 「ぁう」 (べちゃっ) まさに猫のように指を舐めた凛は、立ち上がった宗昭から床へと落っことされた。 <*わんにゃん#> [戻る] |