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こねことおおかみ/完結

 

部屋に戻っても凛の機嫌は良くならなかった。




「凛、飯できたぞ」

「・・・・・・(コクリ)」


「・・・・・」

「・・・・モグモグ」


「・・・うまいか?」


「・・・(コクリ)」


「・・・・・」


いつも「おいしぃね」と嬉しそうに食べる凛が無言である(それでも食べてる)








ちょっとだけ寂しい宗昭







▽▽▽▽▽





「みゃーこさん、僕たち遠足に行くんだょ」

「にゃぁ〜」

「でもね、そこにはくまさんはいないんだって」

「みゃぁ」


風呂から出ると、ソファの上にひざを抱えて座る凛がいた。膝と胸の小さな隙間に都が埋まっている。
背中に『しょんぼり』と書いてある凛と都の会話を見守る宗昭。

「残念だよねぇ、僕はまだくまさんと友達になったことないんだょ?」

(友達になる気だったのか・・・)


「・・・・・(ペロペロ)」

「ふぁっ 分かった。そうだね、諦めるょ。他にもどうぶつはきっといるもんね。















    くまさんは今度にするね」










(諦めてねぇじゃねぇか・・・)




今度が来ないことを心底願う宗昭。

<*わんにゃん#>

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