こねことおおかみ/完結
・・・
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プルルル
プルルル
「もしもし」
「あぁ君か」
静かな廊下に コツコツと
ゆったりとした足音がこだまする
「いやいや、君の言う通り、本当にかわいい子達だね」
「素直で 穢れを知らず 従順。
とても気に入ったよ」
男は心底楽しそうに笑う
「そんなことはしないさ。あぁ、もちろん君とのこともばらしたりしていないよ。
そんなことをすれば警戒されてしまうだろう?」
「せっかくのチャンスを私が逃すわけないじゃないか」
「あぁ、君にとっても悪い話じゃない」
「そうだね・・・・とっても楽しみだよ・・・・」
電話を切り、男は止めていた足を進めた
「あれ・・・・」
後ろから掛けられた声に
いつもの笑顔で振り返る
「壮にぃせんせ」
「おや涼宮くん。またお散歩ですか?」
「うん。せんせも一緒にする?」
「えぇ、・・・・・・ぜひご一緒させてください」
<*わんにゃん#>
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