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こねことおおかみ/完結
2
「涼宮くんは本当に都くんと仲良しなんだね」

「みゃーこさんは立派なレディーだから、くんじゃないよせんせ」

「そうですね、ごめんね?都さん」



二人は並んで座り、眠る都を撫でている。

土曜にもかかわらず仕事をしていた岩倉は一息つこうと歩いていた。そして偶然遭遇した都と凛のマイナスイオンっぷりに「私もちょっと休憩していいですか」と隣に腰を下ろしたのだ。





「壮にぃせんせは、お休みの日なのに大変だね」


「そんなことないですよ。忙しくなるのは担当教科を持ってからでしょうね」


そよそよと二人の間を暖かい風が通る




「せんせは何を教えるの?」


「現国ですよ。涼宮くんは現国は好きですか?」





「うーん、ふつう」





はは、素直ですねぇと岩倉はまた優しく笑った。







「そういえば今日は一人なんですか?いつも田原くんたちと仲良しですよね?」



「うん、馨ちゃんは部活でね、むーくんはいっちゃんと悪者退治に行っちゃった。だから今日はみゃーこさんとデートなんだよ。ね、みゃーこさん」

「(悪者退治・・・・・?)・・・そうでしたか」




都を撫でる凛は少しだけ寂しそうである。
事実、ちょっとだけ取り残されたように感じていて拗ねているのだ。

笑みを浮かべた岩倉はそっと都に手を伸ばす。




「・・・・では、都さんは今日涼宮くんを独り占め出来るんですね。


 よかったですね都さん」


「・・・・・・・」


そう都に話しかける岩倉に、凛はちょっとだけいじけてた心がすっと軽くなる気がした。


「・・・・・・・・えへへー」








<*わんにゃん#>

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