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【相手が悪かった】
 (官+久)


「お前さんが梟雄……松永久秀か」

「いかにも。その枷、卿は九州の穴熊かね」

「ああ。……お前さんに頼みがある。切実な頼みだ」

「ほう?」

「お前さん贈ったり貰ったりが好きなんだろう? だったら小生には鍵を贈ってくれ! そしてこの枷と鉄球を貰ってってくれ!」

「なるほど、それが卿の望みか……。しかし、それならば卿にはもっといいものを贈ろう」

「もっといいもの?」

「目隠し用の布と猿轡。そうだ、縄も贈ろうか」

「いや、遠慮します」

「今なら、私が特別に蝋を垂らしてあげるよ」

「ちょ、ちょっと待て! く、来るなあああああ!!」


(なぜじゃああああぁぁぁぁ!!!!)




【後をついてきたので、仕方なく】
 (三+吉)


「貴様の右腕を差し出せ」

「ふん……次は左腕だ」

「そこに直れ、頭を垂れろ!」

「そしてひれ伏せッ!」

「おい待て! 私はまだ許可をしていないッ!」

「待てと言って…………こら、戯れるな!!」



「三成よ……子犬のその躾方、もうちとどうにかならぬのか」


(私について来るのなら、豊臣の名に恥じぬ成長をしろ)




【仲がよろしいようで】
 (幸+政+佐)


「ん……くっ」

「Ha! 随分揺らしてんじゃねぇか、真田幸村」

「っ! ち、近いでござる政宗殿! やめてくだされ……!」

「そこがイイのか? こっちはどうだ?」

「うぅ……よ、余計なことは……! く…あっ」

「おいおい大丈夫かよ。まだお楽しみはこれから、だぜ?」



「ちょっとォォォォ!!! 独眼竜、旦那にナニして、」

「?! あ、あぁーーーーっ!!!!」

「え、あれ?」

「うあああ佐助ェェェェェ!! "じぇんが"を倒してしまったではないかぁぁぁぁ!!!!」

「やっぱり二回目も俺の勝ちだな! だけどな真田、一本抜き取るのに時間かかりすぎだぜ?」


(ところで佐助。なにを慌てていたのだ?)

(いや、なんでもないです。二人がフツーに仲良くしてるならそれでいいです、うん)




2012.7.14



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