sweetest music to his ear.
心地の良い音が聴こえる。
「ファルコ!」
俺が1番好きな音だ。
「おい、ファルコ!」
その音が、いくら呼びかけようと
「いつまで寝てるつもりなんだよ」
俺は目を開けない。
「ファルコが起こせって言ったんだろう!」
その音が、俺の肩を揺らしても
「ファルコー!」
俺は目を開けない。
「もうっ!!」
その音をもっと聞きたいから。
その音でもっと俺の名前を呼んでほしいから。
俺は、寝たふりを続ける。
「覚悟しろファルコー!!」
「うぉお!?」
突然の衝撃に驚いて目を開けると、そこは何故かベッドの上じゃ無くて床の上。
ベッドを見上げると、してやったりとフォックスが、見下ろしてくる。
「おはよう、ファルコ!」
俺をベッドから突き落とした本人は、何事もなかったかのように
「…ッたく、散々な起こし方だな」
手を差し伸べてきた。
「ファルコが起きないからだろう?」
その手に掴まり立ち上がり、今日初めてフォックスの生意気な笑顔を見た。
「おはよう、フォックス…」
俺の心を満たすようなその笑顔にしばらく見蕩れて
今度は、その顔をもっと見たくなって
俺は、またお前を困らせるのだった。



Thanks:) あうサマ


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