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湯雲外伝録〜3rd〜
迷子の迷子のビオちゃん
−水没林−

ビオ:ニャぉ〜…参ったニャ〜…また迷子ニャ




ビオ:ラオウさん達追っかけようとしたら凄いスピードでジグザグに進んでいったから見失ってしまったニャ…。テキトーに彷徨ってたらまさかの水没林だもんニャぁ…。帰り道もよく分からんし、船もニャいから帰れんニャ……っていっぱい独り言しちゃったニャ





ビオ:仕方ニャい…水没林の生き物達にいろいろ聞いてみようかニャ…






ズワロポス:おぉ?ユクモ村に帰りたいけど帰り道が分からないじゃとぉ…?

ビオ:そうなんだニャ〜ズワロポス、知らないよニャ〜…?

ズワロポス:悪いが、ユクモ村っつうのがわからんわい…。力になれなくて悪いのぉ

ビオ:いやいやとんでもニャいニャ!こっちこそ悪かったニャ

ズワロポス:ぬぅ。力を貸してやりたいのぅ。ちみ…わしで良ければ同行するぞい

ビオ:な、マジかニャ!?

ズワロポス:わしは足があまり速くないが…一人より仲間がいた方が心強いじゃろ

ビオ:ズワロポス…!感謝するニャ!じゃあ聞き込み続けるニャ

ズワロポス:お〜け〜じゃ








フロギィ:ああ〜ん?帰り道だぁ〜?

ビオ:そうニャ。あ、渓流への行き方とかでもいいニャ!せめてあそこまで行ければ一人で帰れそうなのニャ!

ズワロポス:知らんかね。フロギィや

フロギィ:おいらが分かるわけねーだろぉ〜。渓流なんざ行ったコトね〜よぉ。それよりズワロポス〜、旨そうだぁ…今はおいら一人だが、お前おいら達の巣にこねぇかい?ひひひ。

ズワロポス:行くわけあるか小僧が。お前一人なんざにやられるほどわしは落ちぶれていないわい

フロギィ:あぁ〜ん?んじゃ殺し合いでもやってみるかぁ?

ビオ:ま、待ってくれニャ…!頼むニャ〜ぼくこのままじゃ…一生シーブライト鉱石探索家になっちまうニャ〜

ズワロポス:おぉ…ビオ泣くな。フロギィや…!お前がその巣のもとへずっと帰れずにいたらどうじゃ…!?ずっとだぞぃ!?

フロギィ:ん〜ぬぅ〜…わかったわかったよ…!!手伝ってやるよ…!

ビオ:ありがどニャぁあ!!ぶぅお〜〜!!!

ズワロポス:良かったの〜ビオやぃ。

フロギィ:ぐぅ…ホラ泣いてね〜で聞き込みいくぜぇい!

ビオ:ニャッハ〜!








ケルビ:そっかぁ帰れないんだね〜。

ビオ:そうなのニャ…。ケルビ達なら渓流にも行った事あるかと思って聞いてみたんだけどニャ

ケルビ:ごめん私は無いなぁ…。あそこにいる角が生えた百戦錬磨のオスのケルビ君なら、わかるかも!

ズワロポス:本当かい?お〜いケルビ君やぁ〜


オスケルビ:おすっ!おれぁ百戦錬磨のケルビだぜ!何の用だい!?

フロギィ:ムダに逞しいな

ビオ:オスケルビ!渓流の行き方を知らないかニャ?

オスケルビ:おお!そんな事か!?もっとドスフロギィに勝つ方法を教えてくれニャ!とか聞かれると思ったんだけどなぁ!

フロギィ:てめ〜なんかにうちの親分が負けるかボ〜ケ!

オスケルビ:はん!じゃあ連れてきてみな!

ビオ:ままま、待ってくれニャ!このままじゃ…ぼく一生デプスライト鉱石見つからない芸人になっちまうニャ〜!!

ズワロポス:芸人…!?ま、まぁ泣くんじゃないビオ…。喧嘩はやめなさいちみらぁ

フロギィ:けッ

オスケルビ:ふん。まぁとりあえずビオ君!おれが渓流へ連れてってやるよ!乗りな!

ビオ:マジかニャ!?やったニャぁああ!!

ズワロポス:良かったのぉビオや。これで帰れそうじゃな

ビオ:ニャハァア!

フロギィ:じゃあおれらはここで解散だぁ…次に会ったら覚えとけよズワロポス〜、オスケルビ〜

ズワロポス:どうせ群れで来るんじゃろ?雑魚の集まりが

フロギィ:あぁ〜?下等種族がほざくなよ〜?


ブクブク…


ビオ:ニャ…?またブクブク……まさか…!めがみs


ザッバァアーン!!!


ビオ:ニャァアア!!!

ズワロポス:なんじゃ!?

フロギィ:あぁ?

オスケルビ:ん!?

ケルビ:あ…!








チャナガブル:ガッハッハッハ〜!!!揃いも揃っておチビちゃん達〜何かのパーティかぁ〜い?

ケルビ:!!
オスケルビ:!!

ビオ:ニャ!なんだこのでっかいアンコウは!

ズワロポス:新種の怪物かね?

フロギィ:あぁ〜ん?なんだぁ?うちの親分より弱そうだなぁ〜

オスケルビ:おいバカ言え!!こいつ、なんで今の時代にいるんだよ…!

ケルビ:こいつ…!ひと昔前のモンスターだよ!脱落者!

ビオ:脱落者って…でもやっぱ大型モンスターだよニャ!?

ズワロポス:大型じゃと…!?

フロギィ:いや見たら分かんだろ〜!

ズワロポス:おぉ…わし身体大きいからのぉ…

チャナガブル:まぁ〜まぁ〜ごちゃごちゃ言ってねぇでオデに食われろ〜い!

ビオ:ギャァ〜!!オスケルビ早く行くニャ〜!!

オスケルビ:ダメだ…!腰抜かしてしまった…!

ビオ:え〜!!!

ズワロポス:うわぁ〜!

フロギィ:くちデケぇ〜!!食われる〜!

チャナガブル:あぁ〜ん!!




旨そうなのがわんさと居るなぁ〜




チャナガブル:(ピタッ)ぁあ…!?

ビオ:ニャ…ニャ!?

オスケルビ:え…?

ケルビ:…!あ、あれは…







ジョーさん:なんだぁ?なんの集まりだぁ?わざわざ俺様に食われる為に集まってくれたのかぁ…?

ズワロポス:な!!!

フロギィ:イ…イビルジョー…!!

ビオ:ギャァアア!!!チビルジョーだニャァアアア…!!!

チャナガブル:う、うわぁあ…!!

フロギィ:逃げろ逃げろ〜!!!

ズワロポス:殺されるわぃ〜!!

ケルビ:オスケルビさん早く走って〜!!キャー!!

オスケルビ:よ、よし…!ビオ!!渓流にダッシュするからなぁあ!!

ビオ:マッハダッシュニャ!!うぁーやっぱり怖ぇー!


ダダダダダダ!!


チャナガブル:オデも逃げねぇと…!!…ん!!?


ガブッ!!


チャナガブル:ギャァアァア…ァアア…!!

ジョーさん:てめぇは…(ガブッガブ)一番旨そうだからダメだ…(ムシャムシャ)

チャナガブル:絶滅種……完全…絶滅………がくっ…――

ジョーさん:ぎゃははは。うまいうまい
















ラオウ:ヴィィイ〜〜ォオオ〜〜ゥァア!!!!!

リュウ:居ないなぁビオ…。おいも、匂いしないか?

おいも:ん〜ダメニャ…水没林は入り組んでるからビオの匂いが届いてこないニャ…

リュウ:そっか…くそ〜

ナギサ:ふぉ!

リュウ:いや、ナギサ…!空からは降ってこないと思うぞ!?

ナギサ:やっぱしそうよねぇ…ラオウのオトモだからってそりゃ無いわよね…

ラオウ:キィース!!空はどうだぁあ!?


キース:見当たりませ〜ん!!


ラオウ:了解したぁああ!!

リュウ:畜生〜…ラオウのエア千里眼で水没林だってのは分かったけど…まったく探しづらい地形だなぁ…

ナギサ:もう少し進んでみましょ!!

リュウ:おし!

ラオウ:ビオよ……ウネウネの触手なんぞに絡まっていないだろうな…!















ジョーさん:げっぷぅ…ふ〜食った食った。棘が邪魔だったが…まぁ旨かったな




ジョーさん:だが…まだ食い足りねぇ…。なんか旨そうなヤツぁいねぇかな……あ?


ザッザッザ…


ジョーさん:お。食い物が4匹も来やがった…ぎゃはは



ラオウ:ぬ…!皆の衆!ゴーヤだ!

ジョーさん:なッ…!!


リュウ:おぉ水没ゴーヤ!不安定だった理由はお前だったか!

おいも:た、倒すのかニャ…?

ナギサ:当然よねぇ!?みんなぁ!

リュウ:はっはは!やったるぜ!


キース:(シュィ〜…)おッ…!ベル!ゴーヤ君だ!

ベル:あぁ、不足はない


ジョーさん:てめぇら…誰がゴーヤだ…!?おお!?


ドガァアアアアン!!!


おいも:うわぁ!怒って赤くなったニャー!

リュウ:ホントなんちゅう咆哮だよ…!うるせぇな!

ラオウ:…!!??きさま………その口周りの血…まさか…!

ナギサ:ウソぉ!

ラオウ:我のヴィオを!!ペロリしたのかぁああ!!!


ブィイイュン!!!


キース:ラ、ラオウさん…!

リュウ:やべ、キレちゃった

ナギサ:ゴーヤちゃん終わったわね!

ラオウ:貴様ぁあ!!!!

ジョーさん:てめぇらぁあ!!!!



ラオウ:生きて
ジョーさん:帰れると
ラオウ:思うな
ジョーさん:よぉ!!??
ラオウ:



















−火山−

オスケルビ:あぁん?なんで?

ビオ:ちょっとマジ帰らして!!?



END

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あきゅろす。
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