湯雲外伝録〜3rd〜
好物は烏龍茶
ラオウ:うむ。
ラオウ:烏龍茶が美味い喫茶店を探しに行くか。
スタスタスタ
−ユクモ商店街−
ラオウ:しかし…ユクモ村に来て以来、商店街には赴くものの…なかなか我にフィットインする喫茶店が見つからんな…
スタスタスタ
ラオウ:ポッケ村のあの喫茶店の烏龍茶は……なんとも素晴らしい味であった。またあのような奇跡の烏龍茶をこの我の奇跡の胃袋の中に…ほうり込みたいものだ
スタスタスタ
ナギサ:あーこの靴かわいいーッ!!
キース:だよねぇ〜〜!!!
ラオウ:ぬ、キースとナギサではないか。ABCDマートに入っていったな…。服を買いにでも来たのかな
スタスタ…ピタッ。
ラオウ:…わ、我は何を呟いているのだ…。ABCDマートは靴屋ではないか…!しまった…我とした事が…
村人:なぁ…あのハゲさっきから何一人でブツブツ呟いてんだろうな…
村人:し、知らねぇ…超小型トランシーバーでも持ってんじゃねーか…?
ラオウ:……
村人:マジかよ…!しかもさっきワケわかんねー事言ってたんだぜ…?
村人:なになに?
村人:なんかよ、ABCDマート入ってくヤツら見て「服でも買うのかな。ぬっはっは」とか言ってたんだぜぇ…!?
村人:マジかよ〜お前それチョーヘンタイじゃぁ〜ん!!!
ラオウ:ぬぬぅ…
スタスタスタ…
ッタッタッタ…
タタタタタタ!!!
ラオウ:ぐぅ…!今の若人は…!年寄りを労る心は無いのか…!Σいや我は年寄りではないわ!!!
村人:ホラお前聞いたか!?あいつまた独り言して更にノリツッコミしてたぜ!?
村人:マジかよ〜それチョーエロいじゃぁ〜ん!!
ラオウ:何故お主ら我と共に走っている!?着いてくるでないぃ!!
タタタタタタタタ!!
ラオウ:はぁ…はぁ…ふぉ〜ユクモ村もポッケ村に劣らぬほどの活発さがあるな…。ぬははは…はぁ…はぁ…
ラオウ:しかし大分商店街から遠退いた…。ちらほらと建物はあるようだが……ん?
『ユクモ茶店〜美味しい団子はいかがですか?〜』
ラオウ:ん…このような所に…茶店があったとはな
ガラガラ…
ラオウ:む?誰か出てきたな…
ビオ:ご馳走様でしたニャ〜
ラオウ:なっ…ビオではないか!
ビオ:ぶぅお…!?ラオウさんじゃニャいか!
ラオウ:お主…何故ここに!?
ビオ:ニャッハーラオウさんもいい目してんねサボテンね〜
ラオウ:な、なに!?
ビオ:ぼくは今日この店を発見したのニャ!そんで興味をそそる看板だったから、中に入って特製だんごを食べてみたらニャんと!
ラオウ:なんと!?
ビオ:ふっふっふ…
ラオウ:!?
ビオ:それはラオウさん…自分の舌と脳と犬歯で確かめてほしいニャ
たったったった
ラオウ:なん…だと…?ビオがこの我に感想を述べてくれなかっただと…?
ラオウ:ぬぅ…こうなれば仕方あるまい。己の舌と脳と犬歯と喉ちんこで確かめてやろう!!
ガラガラガラァッ!!!
ラオウ:頼もう!
店主:ふにょ?ぉぁあ。いらっひゃい
ラオウ:……!
店主:今日はお客しゃまが多いのぉ〜っほっほっほ
ラオウ:て、店主殿…我はラオウである…。よろしく頼む
店主:らおぉ?お〜、しゃっきのムキムキな猫ちゃんが自慢げに話しておったのは、きみのことじゃったかぁ〜ほっほっほ。
ラオウ:…ぬはは。我はその猫の主人である
店主:ほっほっほ〜。何も一緒にきたら良かったのにの〜さぁ、だんごでも食べていきなしゃれ
ラオウ:うむ。頂くとしよう
店主:しょこにしゅわって待っててくだしゃれ
ラオウ:かたじけない。(スッ…)
ラオウ:しかし店主殿…。貴殿のその…とてつもないほどの傷跡は…一体?
店主:ほっほっほ。ほっほっほ。ほ〜っほっほ。
ラオウ:店主殿…!?
店主:この傷跡はの、わしが昔ハンターをやってた頃じゃった
ラオウ:ハンター…?(今の笑いは…)
店主:しょうじゃ。わしもこう見えてなかなか腕が立つ剣士だったんじゃょぉ
ラオウ:ほぉ、そうだったのか
店主:だがある日、やつが現れた…
ラオウ:やつ…?
店主:しょう…しょの時わしは、やつを初めて見たのでな…ものしゅごいシュピードと鋭利な腕でわしを攻撃してきた…
ラオウ:むぅ…
店主:わしはしょのヤバいしぇん闘能力のやつに指一本触れられじゅ…キャンプ送り…いやしょれどころか、病院送りにしゃれたのじゃ…
ラオウ:そやつは…?
店主:…わしも名前が気になって…あとで詳しいハンターに身振り手振りで一生懸命伝えたら…彼はこう答えた…
ラオウ:…?
店主:「そいつはヤオザミだ」とな…
ラオウ:なぁにぃぃい…!!?ヤ、ヤオザミにそんな大傷を負わされたのか…!!?
店主:あ、あぁ……こここ怖い…思い出しゅだけで今でも震えが止まらん
ラオウ:何故だ!貴殿…!失礼だが最初から震えているだろう!!…た、確かにヤツは時折凄まじいスピードを見せてはいたが…!!
店主:ヤオザミ…孤島に現れるとは…あのあとはどうしたかわしにも分からん…
ラオウ:な、なんという哀話…。しかし生きていて良かったではないか。
店主:ほっほっほ。しょうじゃな。儲けじゃ。ほっほっほ
ラオウ:如何にも。ぬっはっはっは
店主:ほっほっほ。ほっほっほ。
ラオウ:ぬっはっはっは。
店主:ほっほっほほほ♪だんご♪ほっほ?
ラオウ:ぬっはっはっは。…………ぬ?
店主:…………
ラオウ:………?
プシュ〜!!!
ラオウ:!??
突っ張る事がおとーこーの〜♪
ラオウ:いやいやなんだなんだ!!?
…信じて生きてきた〜♪
ラオウ:な、なんだというのだ…!!といぅか歌が数取団…
店主:かかってきなさい!!
ラオウ:いや貴殿が相手かッ!!!
店主:で〜ぃ!!
ラオウ:せいや!!
ドン!ドテッ
店主:(ぴくぴく…ぴく…)
ラオウ:て…店主殿!すまぬ!!
店主:……アッパレじゃょ…ラオウ…かつてのしゅご腕ハンターのわしを倒したのは…きみが初めてじゃよ…
ラオウ:ヤオザミに倒されただろう!
店主:しょんなきみに……だんごをごちしょうしよう…
ラオウ:そうである!!さっさとよこせぇえい!!!
店主:今日は、じゅい分と楽しい日じゃぁ
ラオウ:では頂こう。
パクッ
ラオウ:(モグモグ)…うむ、美味い。美味いでないかビオ(モグモグ)
店主:しょうじゃ。ラオウ、茶を飲むかぃ?
ラオウ:茶?
店主:烏龍茶じゃ
ラオウ:なに゙!?うーろ…!!…!!んん!!
店主:ん?どうしたんじゃラオウ!
ラオウ:ん…!!ぐっ…うぅ!
店主:だんごを喉に詰まらせたのか!?
ラオウ:うんんうん!
店主:ジジイかお前!!!
ラオウ:……!!(早く烏龍茶…)
END
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!