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湯雲外伝録〜3rd〜
BLACK GUNLANCE
ザザーン…🌊


クー クー🐦







ジュリ:ええと…ええと…。確かこの辺りに…



ザザーン…



ジュリ:あ!見えたぁ!ガンランスが大量生産されてるカノン島のドッカン村だぁ〜!😆


ザザーン!!🌊🌊🌊


ジュリ:よお〜し、あの村まで〜全速前進!!


鮫:シャァアーーク!!!


ジュリ:ん?キャァアアア!!クジラー!!💦


バシッ!!💥


鮫:シャァ!😵💦

ジュリ:あ…!思わずオールで殴っちゃった…ってバランスが…あわわわわ!落ちるー!!


ドッバーン!!🌊



ザザーン…






MONSTER HUNTER


−BLACK GUNLANCE−






ーーここはモガの村

森と海と風、自然の中に溶け込んだ緩やかな時間の流れる場所。

漁業が盛んなこの村で、少数派ながら狩猟を生業とした者達がいる。

彼らは「ハンター」。仲間と共に、もはや「職」という事も忘れ、今日も孤島で狩りに励んでいる。



−孤島−

リュウ:いやぁ〜今日も狩ったなぁ!

キース:なんかオレ達四人だとモンスターに同情しちゃいますね💧

ナギサ:キースにはベルが居るからそれでもう可哀想よモンスターが!

ラオウ:ぬはは。まぁ我らの前に立ちはだかる怪物らが阿呆なのだ。

リュウ:全くだ!……ん?

キース:どうしたんすか?リュウさん。

リュウ:なぁ、あれ見てみろ。あそこの海岸で…誰か倒れてないか!?

ナギサ:え?ウソ!?

キース:い、行きましょう!💦


タタタタ!


リュウ:なっ…!!


リュウ:ひょひょ、漂流…!?

ナギサ:女の子じゃない!?

ラオウ:なんだと…!若い娘が何故ここに…

リュウ:おい!大丈夫か!?しっかりし…




ジュリ:う…うぅ…😓

リュウ:…ろ…(ポワァ💓)

キース:り、リュウさん?💦

ナギサ:わっ、かわいい子ぉッ!

ラオウ:むむっ…

リュウ:どぁ!いや!なんだ!違うわ!え!?どうした!

キース:いや…リュウさんがどうしたんですか…?

リュウ:なんでもない!それより、大丈夫か!?ラオウ、秘薬!

ラオウ:我か…!ま、まぁ良い飲ませてやれぇい!!



ザザーン…



ジュリ:う…あれ…私…

キース:あ、気がついた!

ナギサ:大丈夫?怪我はなさそうだけど…

リュウ:動かなくていいぞ、多分海水も結構飲んだかもしれないし…
ジュリ:あー!!ハンターさん!?

リュウ:わわわ!?

ラオウ:な、なんと💦

ジュリ:ハンターさんですよね!?私、ドッカン村に行くつもりだったんですけど、ここはどこですかぁ!?

キース:ど、ドッカン村?聞いたことないっすね…

ナギサ:そんな村あるの??

ジュリ:え!?ないんですか!?

リュウ:ここは孤島で狩り場だ。君の言う通り俺達はハンターで、モガの村ってゆう村からここへ来てる。

ジュリ:へぇ〜…やっぱりハンターさんだぁ。てゆうか…孤島ですかぁ…私やっぱりドジだからまた失敗しちゃったぁ…

キース:だ、大丈夫ですか?

ジュリ:大丈夫です…あ、申し遅れました!私、ハンターを目指してるジュリと言います!使用武器…ってゆうか使いたい武器はガンランスです!

ナギサ:元気いいわねーw

リュウ:ガンランス!?いいな!でもガンランスって…モガの村じゃ生産してないぞ?

ジュリ:ガーーン…ランス…😱

キース:な、なんて?💦

ジュリ:あいや…ごめんなさぃ!ガンランスが無い!?

ナギサ:あたしの村はこの近くでね、水中とかでも狩りをするから火薬系の武器には力入れてないのよ

ジュリ:そ、そうなんですかぁ…

リュウ:ん〜…どうしても使いたいのか?

ジュリ:はい!わたしドッカン村行きたかったですし!

リュウ:…ふむふむ。よぉし、なら、俺前の村から一つだけ持ってきたガンランスがあるんだ!それ使ってみるか?

キース:え!マジすかリュウさん!

ジュリ:つつつつつつ使いたいですぅー!!てゆうか!

ナギサ:?

ジュリ:弟子にしてください!黒いお方!

リュウ:え?俺?弟子!?

ラオウ:な、なんと…!💦

キース:弟子!?ジュリさん、オレ達と一緒に狩りを!?

ナギサ:やったじゃないリュウー!あたしはOKよ。何か企んでるような子じゃなさそうだし、それに

ナギサ:可愛いしねッ
リュウ:ドキッ…💖

ラオウ:な、なんと…!💦

リュウ:え、そんな急に…って、いやいいけど…いやいいのか?みんな?

キース:オレもナギの言う通り!OKっすよ!

リュウ:ラ、ラオウ!💦

ラオウ:なんの問題が?😏

リュウ:いやなんの問題もないけど…じ、じゃあ…

ジュリ:😃

リュウ:よし!俺がガンランスを教えてやる!共に狩りしようぜ!よろしくな!ジュリ!

ジュリ:うぅ…うううやったぁーありがとうございますー!!黒いお方ー!

リュウ:あぁそうだその名前…ごめん俺らも申し遅れた…俺はリュウだ!ヒーローを目指してる!

キース:オレはキースです!よろしくお願いしますね!

ナギサ:あたしはナギサ!楽しいわよこのメンバー!

ラオウ:わ、我はラオウと申す。共に…狩猟を楽しもうぞ…

ジュリ:はい!皆さん!ドジな私ですが…よろしくお願いしますぅ!

リュウ:ジュリ、かたっ苦しいよ。敬語はいいよ。…ってか歳分かんないけど

ジュリ:あ!私21歳!


ーーまさかの年上っす!

あたしよりも…3つも…

俺の一個下だ…でもリュウ君でいいぜ💖

な、なんと…。というかリュウよ、その鼻の下やめい!!



ーーその日からジュリは、リュウが持ってきていたガンランスを使い、少しずつ狩りに慣れていった。

5人はその狩猟の日々を純粋に楽しんだ。


−集会所[夜]−

ガヤガヤ…ワイワイ…🍻


ナギサ:てゆうかキース、一口食べさせてよイチゴパフェ!

キース:えーだってナギ、チョコレートパフェ食べてるじゃん!

ナギサ:イチゴパフェも食べたかったのー!ねぇねぇ一口〜♪

キース:わ、わわわかったよ(;^ω^)

ラオウ:ナギサよ、我の抹茶プロテインパフェは如何かな?

ナギサ:ラオウよ、それは要らぬ!

ラオウ:な、なんと…!💦


−集会所(小庭)−

リュウ:しかし賑やかでいいな。モガの村も!

ジュリ:そうだねぇ。私、ドッカン村に行かなくてよかったかも!リュウくんから借りてるブラックガンランスも強いし!

リュウ:そっか!てか凄い火薬モリモリそうな村だなそこ…

ジュリ:リュウくんは、このモガの村出身なの?

リュウ:いや、俺とキースはココット村ってとこなんだ。

ジュリ:へぇー!あのココットの英雄で有名な!

リュウ:おー知ってるか!いい村だったよ。俺は色んな村を回ってるんだ。今はこの村で生活しててな、ナギサがこの村の出身なんだ。

ジュリ:そうなんだぁ。ナギサちゃん可愛いよねぇ。キース君は無垢な感じだけど頼もしそうだし、ラオウさんはもうシンプルに強そう!いい仲間だなぁホント

リュウ:😊

リーリリリリ…リーリリリリ…
ゲコゲコ…

リュウ:前の村でもさ、最高の仲間がいたんだ

ジュリ:そうなんだぁ!

リュウ:クールな姉御肌、何もかんもパーフェクトに近い兄妹、モミアゲが長い変なヤンキー。皆でバカやってさ、ホントに楽しい毎日だったなあ。でもこれからもそれに負けないくらい楽しい事が待ってるって俺は思ってる。ジュリも一緒に喜んでくれたら嬉しいな、俺は!

ジュリ:フフッ。私、もう今でも十分楽しいよぉ

リュウ:そうか!

ジュリ:うん!…私ずっとハンターなりたかったんだけど、素質ないってゆうかドジだから誰かと一緒に行ってもすぐ足引っ張っちゃうんだぁ。
だから私も色んな村行って頑張ってみたけど…どこ行っても見放されちゃって…

リュウ:…

ジュリ:せめてカッコいいって思った武器で狩りがしたい!って思って、まずはガンランス探しに一人で海渡ってきたけど、途中でサメと戦って海に落ちちゃって、えへへ、ホントドジ!

でも私!こんな優しくて強くて楽しいハンターさん達に出会えたの初めてだよ。今が1番幸せなんだぁ!

リュウ:い、1番?

ジュリ:うん!リュウくんが私にガンランス使ってみるかって誘ってくれたおかげだよ


ありがとう、リュウくん


リュウ:えっ…😳


リュウ:ば、バカ!おれは別に…ただ使ってみるかって言っただけでお前…!(グビ!ブーーー!!)
げほげほ!な、なんだこれ!!💦

ジュリ:あー!ごめんなさいぃ!私リュウくんに注いで渡した飲み物、ごま油だったよぉ〜!💦

リュウ:ご、ごま油!?どこにあったんだそれ!いやでも大丈夫だ!乾きがなくなった!💦

ジュリ:ごめんなさぁい!



ナギサ:(二ヒヒ)
キース:(ニコッ)
ラオウ:(ジーーッ)







????:……。(サッ…)


ー翌朝ー

ガチャ!!


ラオウ:リーーユウ!!狩りに行くぞぉおおあ!!!

リュウ:うわわわ!なんだラオウ!朝っぱらから人の家に…!びっくりしたぁ…!

ラオウ:リュウよ!狩りに行くぞ!お主、色情に溺れ太刀の腕が錆び付いてしまった等という事は無かろうなぁ!

リュウ:なんでだよ!んな展開あるか!!いや…昨晩イケなくもなかったか?

ラオウ:なぁああにぃいい!?

リュウ:いやウソだよ!そんな怒ってんじゃねぇよ!…頭にバンダナ巻いたぐらいにして

ラオウ:なにをぉ〜〜!?お主…!我がこの村に来て頭に何が起きたか、知らぬ訳でもなし!

リュウ:知ってるよ、頭に苔が生え…
ラオウ:リーーーユウゥウ!!!

リュウ:なんなんだよ…その呼び方とかさっきから💧

ラオウ:とにかくリュウよ!ロアルドロスだ!狩りに行くぞ!

リュウ:あ!そうだった。オトモ用防具欲しかったんだ!あいつらこの村は湿気が多いから違う村で待ってるって言ってたからな、作って持ってってやんないと!

ラオウ:そうだリーユウ!それでこそ狩人だ!では早急に準備を始め、整い次第我の家の前に集合だ!良いな!!

リュウ:はいよっとぉ!

ジュリ:ラオウさん達狩りに行くのぉ??
ラオウ:ドワァアーフ!!💦

リュウ:おぉジュリ!おはよう!そうだ、今からロアルドロス狩りに行くんだ!一緒に行くか?

ジュリ:え、いいの!?行く行くぅ!

ラオウ:ぬぁぁ驚いた…。そうか、ならばジュリも孤島に向かおうではないか。

ジュリ:了解!

リュウ:俺は狩猟戦線ジャケットでいいや、相手はロアルドロスだし身軽だし!

ラオウ:お主…ナメプという奴か…?

リュウ:違うよ!あれ強いんだぜ!

ラオウ:ならば我も軽装で済ませるか。ぬはは。


ー孤島ー

ラオウ:随分と重装備だなジュリよ…

ジュリ:私はまだまだだから…💧でもなかなか重たいぃ…!💦

ラオウ:まぁ殺られる事はなかろう…。

ジュリ:あれ?リュウ君は別の場所からなんだね…!💦

ラオウ:そのようだな。上位クエストの危険性ゆえ…詮方ない。ロアルドロスを見つけ出せば、必然的に合流できるだろう。

ジュリ:そうだね、んじゃ〜先に見つけて狩っちゃおーラオウさん!

ラオウ:ぬはは!期待しておるぞジュリよ!ぬはは!



−別エリア−

リュウ:くっそ〜…ラオウもジュリも、ロアルドロスもどこに居るんだよ…。
早く見つけ出さないとジュリに良いところ見せらん…あいやいやそんなんじゃ…へへ。ん?


ゴゴゴ…ギギ…ガサガサ!


リュウ:お!俺が1番乗りだったか!あの2人まだ来ないから少し遊んでや…


ズシィーン!!


リュウ:!?


イビルジョー:ガアァアアアウゥ!!

リュウ::イ、イビルジョー…!?環境不安定だったか…畜生、よりにも寄ってお前かよ…!

イビルジョー:がぁ…が…あああう…!

リュウ:…!?


ドスゥーーーン……!


リュウ:え!倒れた…!ラオウか!?


スタ…👞

リュウ:…


????:悪いな。お前の獲物を討伐してしまった。



−モガの村(村の外れ)−

ナギサ:あーいたいたキース!わッ、ベル大っきくなったわねぇ!

キース:(ゴシゴシ)おはよう、ナギ

ナギサ:おはよッ!ねぇ、リュウとラオウとジュリは?

キース:あぁなんかロアルドロス狩りに行くって言ってたよ。3人で行ったんだろうね

ナギサ:ふ〜ん。頑張ってついてってるわねジュリも!

キース:そうだねぇ

ナギサ:キースはさ、どう思うの?

キース:え?何が?

ナギサ:ジュリのことッ。先輩ハンターとしてなんか思う事とかないの?

キース:そう〜だなぁ〜。まぁ言えた立場じゃないかもだけど、すぐ上達しそうだよね。ガンランスが好きってこともあって熱心ってゆうかさ!でも…

ナギサ:でも?

キース:ジュリさんも言ってたように、ドジ踏んじゃうとこもあるんだよね。それは皆誰にでもあると思うけど、それが大っきな事に繋がらなければいいなぁとは思うけどね。

ナギサ:言うわね〜😏

キース:いやいや…!ナギが聞くから…!いやまぁ確かに偉そうだったけど💦

ナギサ:てかリュウ達と出会った頃のキースはクソだったって話だけどねぇッ!

キース:クソって!!💦そうだったけども…まずその単語ナギが言うのやめよ…?

ナギサ:まぁでも、ジュリは強くなりそう。あたしもそんな気はするわね。何より上手くやれてるもの!このメンバーと!

キース:そうだよ!それだよそれ!やっぱナギは分かってるなぁ〜!

ナギサ:テンションウッッザ!!じゃあ村戻ってるわね〜

キース:……。そ、そうさ…いつもそうさ…君は……なぁベル

ベル:Zzz…

キース:ベル…起きててくれよここは…



−孤島(ジョーサイド)−

リュウ:だ、誰だ!?(あのイビルジョーを…しかも無傷だと…!?)

ハンター:名を名乗る程の者ではない。ただの狩人だ。

リュウ:放浪のハンター…?(顔も頭防具で隠れてる…。)ギルドを通してここにいるんだろうな!

ハンター:まぁそう熱り立つな。お前のことはよく知ってるぞ、リュウ。

リュウ:な…!なんで俺の名前を!?

ハンター:各地での狩猟活動で名を上げている有名なハンターチーム。その1人がお前さ。頑張っているじゃないか。

リュウ:ま、まぁ…頑張ってるけど…てゆうか、そんなのはいいんだ!一体何の用だ!

ハンター:お前。夢はあるのか?

リュウ:なんだよ…急に!俺が質問してんだろ!

ハンター:だから聞いている。夢はあるのか?

リュウ:ゆ、夢って…そ、そりゃあ…あるさ。お前なんかに話すまでもないけど、あるよ!

ハンター:どんなだ?

リュウ:く…!ヒ、ヒーローだよ!俺は頼れるヒーローになる事が夢だ!それがなんだ!

ハンター:…そうか。ヒーローか。

リュウ:なんだよ…

ハンター:その夢…必要か?

リュウ:なに…!?


ハンター:お前はヒーローに成らなくてもいいんじゃないか?

リュウ:どうゆう事だ!なんでそんな事名前も知らないお前に言われなくちゃならない!

ハンター:お前の描いているヒーロー像ってのはよく分からないが…1人が全てに打ち克つ、そんな事出来る人間なんていない。

リュウ:…?

ハンター:リュウ。お前は夢を追いすぎて…目先の事が見えていないんじゃないか?

リュウ:…何が言いたい!!

ハンター:分かるだろう。夢を見るなとは言わない。だがその夢が支障を来し焦りを生み出したり、取り返しの付かない失態をしてしまっていては…無意味なだけだ。

リュウ:夢が支障を来す…?ふざけんな!俺だってただ黙って大人になったわけじゃねぇ!強くなる為に日々鍛錬してきたんだ!
夢があるからこそ俺は強くなれるんだ!

ハンター:「強く」か…フッ。どうかな…

リュウ:なっ…!

ハンター:まぁいい。そんなに成りたきゃ成ってみろ。いつか「リュウと言う名のヒーローが救ってくれた」と、俺の耳に伝わる日を待つ事にしよう。
判断を誤るなよ。それだけだ。(クルッ)



リュウ:待てよ…

ハンター:ん。

リュウ:どこの誰とも知らない奴が…人に散々説教ぶちかましといて…ただで帰ろうなんてよ!
都合が良すぎるんじゃねぇのか!!

ハンター:…

リュウ:それに笑いやがったな今!俺がどれくらい力を付けたか…知らないなら今すぐ確かめてけ!!

ダダッ!!💨

ハンター:やっぱりそうゆう奴だな、お前は(ボソッ)

リュウ:太刀使いか…なら良くわかるよな!てやぁああ!!

ハンター:!


ガギィイイイン!!💥


リュウ:な、なに…!?籠手で受け止めた…!?

ハンター:ほう…

リュウ:くそ!ナメやがって!せりゃぁああ!!

ハンター:(ヒュ!)

リュウ:オラオラオラァア!!

ハンター:どうした、当たらんぞ。

リュウ:こいつ…!刀も抜かずに…!ふざっけんなぁ!うぉおおお!!

ハンター:せい!


ドガァア…!!👊


リュウ:ぐほぉあ…!!💦


フラ…ドサァ…!


リュウ:ゲホッ…ゲホ…!

ハンター:焦らなくていい。己に一体何が必要か…もう1度見つめ直してみるといい。そして壁が消え去った時、お前には更なる高みが見えるだろう。


ハンター:越えてゆけ、リュウ!

リュウ:なんだってんだよ…!ゲホ…!


ラオウ:ぬ!居たぞジュリ!

ジュリ:あ…!リュウくん!!💦

ラオウ:倒れている…む!あやつ、何者だぁ!!


ダダダダ!!💨


ハンター:おっと、仲間が来たようだ。このイビルジョーは好きにしてくれ。
またいつかな。


シュバ!!


ラオウ:貴様ぁー!!待てぇええい!!!


ダダダダ!!💨


ラオウ:くッ…!速いな…!

ジュリ:リュウくん!リュウくん大丈夫!?

リュウ:あ…あぁ、大丈夫だ。かっこ悪いとこ見られちまったな…へへ

ジュリ:うーうん…無事で良かった…

ラオウ:イビルジョーの屍体…。リュウ、これは…

リュウ:そうだ、あいつが殺ったんだ。腕は相当だ…

ラオウ:あやつは一体何者なのだ?

リュウ:俺にも分からない。ただのハンターだって言ってたけど、よく分からない説教してきたり…なんだったのか俺にもさっぱりだ…

ジュリ:……

リュウ:ただ、あの執拗さ…まるで俺のことを昔から知ってるような…そんな感じがした

ラオウ:むぅ…あの頭防具は単なる装備かあるいは…

リュウ:…。ま、いいさ。変な奴もいるもんだ!あそうだ!ロアルドロス!💦

ラオウ:無事、狩猟完了だ

リュウ:ぬぁ…!悪いラオウ、ジュリ!俺がこんなとこでゴチャゴチャしてる間に…!

ジュリ:ラオウさん強かったよぉ!

リュウ:流石だな!よし、じゃあ俺は何もしてないけど、帰るk…って、ん?ラオウ

ラオウ:ぬ、どうかしたか

リュウ:お前…その傷…軽い火傷みたいになってるぞ!どうした!?

ラオウ:む!あぁ…いや何もない。さぁ、家路につくぞ

ジュリ:…💦

リュウ:まさか…イビルジョーの他に乱入モンスターが!?

ジュリ:ご、ごめんなさぁい…

リュウ:え?

ラオウ:何もない。さ、此れより帰還するぞ!

ジュリ:わ、わ、私の砲撃…9割くらいラオウさんに当たっちゃってぇ…💦

ラオウ:ジ、ジュリ…!💦

リュウ:あ、え?あぁ、この傷?

ジュリ:う、うん…

ラオウ:い、いいのだ!痛くも痒くもないぞ!さ!エスケープしようではないか。

リュウ:あ、う、うん…そ、そっか!はは!

ジュリ:…💦



リュウ:か、帰るか



−モガの村−

ナギサ:でさぁ!キースってほっぺに傷あるでしょ?自分でちょっとカッコいいとか思ってんのよ〜!

キース:それさ…オレに言う…?あ!リュウさん達帰ってきた!

ナギサ:あ!本当だ!リュウ!ラオウ!ジュリー!おかえりー!

ジュリ:ただいま〜ナギサちゃん😊

キース:あれ?ラオウさん火傷負ってるみたいd
ラオウ:キィース!!!

キース:え…?💦

ナギサ:あたしもどっか行こうかなぁ〜!リュウ、次何か狩りに行くの?

リュウ:…

ナギサ:ん?リュウ?

リュウ:あ…あいや、悪い!俺今日もう休むわ。ラオウ、ジュリ、ありがとうな!素材!じゃ、また!

ナギサ:ん〜?珍しいわね、いつもなら「次何いこっかー」って感じなのに

ラオウ:…ま、時にはこうゆう日もあるだろう。さて、我は行くぞ。装備を整えてくるとしよう

ジュリ:(リュウくん…あのハンターからの攻撃…痛かったのかなぁやっぱり…)

キース:……



−リュウの家−

ゴロン…

リュウ:ふう〜…。







リュウ:夢……か……


※※※※※※※※※※※※※※※※※


お前はヒーローに成らなくてもいいんじゃないか?


リュウ。お前は夢を追いすぎて…目先の事が見えていないんじゃないか?


※※※※※※※※※※※※※※※※※


リュウ:………くっ。





コンコンッ


リュウ:ん?はぁい


「リュウさん、ちょっと一緒にコーヒー飲みませんか?」


リュウ:キースか。(ムクッ)サンキュー、入れよ


ガチャリ


キース:お邪魔します

リュウ:おぉ、俺の好きなやつだ。分かってるなお前!

キース:もちろん!…リュウさん、なんか浮かない顔してましたけど。気のせいですかね

リュウ:ったく。お前はどこまで分かってるんだっての、はは

キース:やっぱりでしたかぁ

リュウ:いや、ちょっとめちゃくちゃ強いハンターに会ってな。驚愕しちまっただけさ。

キース:リュウさんも驚くくらいの?

リュウ:ああ…、まぁいいんだけどなそんなのは!


ゴクッ…




リュウ:キース、お前夢とかあるのか?

キース:夢…?どうしてまた?

リュウ:そういや聞いてなかったなぁと思ってさ

キース:夢ですかぁ…そうですねぇ、オレはベルと出会ってから竜騎士になることを決めてとりあえずは成れたつもりではいますけど、まだまだ経験が浅いですし…
今は、リュウさん達の迷惑にならないように立ち回る!って事ですかね!…ってすいません、夢でもなんでもないですよね💧

リュウ:いや、いいんだ😌それにお前はまだまだなんかじゃないぜ。もう十分強いだろ!1人のハンターとしてもだ!

キース:いやいや何言ってるんすか!ベルとじゃなきゃまともに戦えないのに…!

リュウ:ははは、最初に会った頃が懐かしいぜ!

キース:やめてくださいよその頃の話は〜💧


ワー ワー

キャーー!


タタタタタタ…!💨


リュウ:ん?なんだ?外が騒がしいぞ?

キース:誰か来てません?こっちに


タタタタタタ!💨

ガチャ!!


アイシャ:リュウさん!

リュウ:うおわ!アイシャ!どうしたんだ!?

キース:なんかヤバそうっすね…!

アイシャ:あ、キースさんも居た…!!ていうかそう、大変なんですぅ…!港が!タンジアの港がぁ…!



アイシャ:「ミラオス軍」と称する謎の軍団に…火の海にされちゃってぇ…!!😭

キース:え…!!?

リュウ:本当か!?でもさっきまで何も…!

アイシャ:本当ついさっきなんです…!急に襲われて…まだハンターもナイトも小勢なあの港をぉ…!

キース:「ミラオス軍」…聞いたことあります!確か、あの港に纏わる古龍を崇拝していて、その古龍のみの世界にする為に人類を消す去ろうとしている、ヤバいやつらですよ!

リュウ:なんだと…?そんな事考えてる人間が居るのか…?

アイシャ:とにかくあのままだと、港が無くなっちゃいますぅー!💦

キース:リュウさん!オレ行ってきます!

リュウ:…!

キース:対人なら昔から慣れてますし、なにもリュウさんの手を借りなくても大丈夫です。武装集団っていうわけでもないみたいなんで!オレ1人でじゅう…

リュウ:俺も行く

キース:…え?

リュウ:俺にも行かせてくれ。キース!

キース:で、でもミラオス軍の戦闘力はあまり高くはないと思いますよ…?

リュウ:強かろうが弱かろうが…俺はそういうイカれたやつが許せない!それに…

キース:…?

リュウ:……いや、なんでもない。とにかく、悪ってのは根絶やしにしなくちゃならないんだ!

キース:…分かりました。リュウさんはそう思う人でしたね😌なら…一緒に行きましょう!

アイシャ:でもでも!それとそれとぉ…!💦

リュウ:何だ…!?

アイシャ:実はもう一つ大変な事を私知ってるんです…!

キース:まだ何かあるんすか!?

アイシャ:はい…観測隊からの情報なんですが…

リュウ:?

アイシャ:テオ・テスカトルというモンスターがこの村に向かっているそうなんです〜…!!😵

リュウ:テ、テオ・テスカトル!?

アイシャ:ご存知で!?

リュウ:ああ!やつは古龍種だ!でもこの付近じゃ見られないのに…なんで!そいつは今どこに!?

アイシャ:この地域の火山に今いるそうです…!

キース:火山!?結構近いですよ!リュウさんどうしましょう!💦

リュウ:くっ…とりあえず外に出よう!


ガチャ!


ワァアー ワァアー

ギャァアー ギャァアー


村人:古龍が向かってるだって!?大変だぁ!!💦

村人:港も今危ないってのに…!村長!この村は大丈夫なのかぁー!💦

村長:落ち着けぃ!念の為、避難用の船は確保しておいた!わしらは自分の命を守る事に専念するのだぁ!

村人:ちくしょーでもよー!死にたくねぇーよぉー!💦

村人:この村にゃあハンターがほとんどいねぇってのにぃ…!誰かぁー!!💦


ジャキン…ドスゥン!!


村人:!?

村人:なんだ!誰だ??









その討伐依頼…我に任せてくれぬか。


村人:あのそびえ立つランス…

村人:あれは…!





ラオウ:ぬはは。奴も進化しているのだろうな。楽しみだ!

村人:ラオウさんだ!!

村人:うおお!彼ならやってくれる!

村長:だから落ち着けと言ったのだ…


ずるいわよ〜ラオウ〜。そんな強そうな獲物独り占めするなんてー!


ラオウ:ぬ?









ナギサ:あたしも連れてってよね!!そのテオナンチャラに!😏

村人:ナっちゃん!!

村人:ナギサも行くのか!若いけど出来る子だ!こりゃ怖いもの無しだな!


ラオウ:ナギサ…。ぬははは!すまなんだ。我らが赴くとなると、少々奴が労しいがな。

ナギサ:確かにね!でもあたしもほら!今日は片手剣で行こうと思ってるのよ!

ラオウ:む?珍しいではないか。

ナギサ:あたし、片手剣も興味あってちょっと練習してたのよね!大丈夫!足手まといにならないように立ち回るからッ

ラオウ:いいや、そういった心配はしていなかったが…。どういった動きをしてくれるのか、それも楽しみだな😁



リュウ:ラオウ!ナギサ!

ラオウ:リュウよ。炎王龍の方は我らに任せてもらおう。

ナギサ:任せといて!この村には近づかせないからッ!

リュウ:ああ、助かるよ。俺とキースは港に向かう!こっちも心配いらない!

ラオウ:うむ。ならばナギサよ、直ちに向かうとしよう!一刻を争う!

ナギサ:そうね!キースー!リュウの足引っ張んないようにしなさいよー!?

キース:も〜、いい加減信用してくれよ〜!💧

ナギサ:ふふッ、もうとっくにしてるけどッ!よーし!ラオウ行っくわよ〜!!

ラオウ:いざぁ…!!


村人:うおー!頼もしい!ラオウさん!

村人:待ってるぜー!ナッちゃん!


キース:ナギ…最後なんか言ってたような…

リュウ:キース!俺たちも急ごう!

キース:はい!…あっ、リュウさん!ジュリさんです!

リュウ:!


タッタッタ


ジュリ:リュウくん…!キースくん…!ハァ…ハァ…

リュウ:ジュリ…!

ジュリ:リュウくん…私も…何かしなくちゃ!ハンターだから!

リュウ:ジュリ…。大丈夫だ。港もテオ・テスカトルの討伐も、俺たちが全部やる!お前はこの村で待っててくれ。

ジュリ:でも……

リュウ:安心してくれ。俺たちは必ず戻ってくる。ありがとうな、その気持ちだけ受け取っておくよ。

ジュリ:…う、うん。分かった、私待ってるからね

リュウ:ああ😊

キース:…じゃあ、行きますか!リュウさん!タンジアの港への近道があります!

リュウ:よし、行こう!じゃあな、ジュリ!

ジュリ:気をつけてねぇ…!


タタタタタタ!💨


ジュリ:……








キース:武器は…もちろんいらないですよね!相手は人間ですし!

リュウ:……(地位や名声が欲しいワケじゃない。…だけど!悪を征伐して何が悪いってんだ!!)


リュウ:(あいつ、見てろ…!タンジアの港は必ず救ってみせる!!)



ータンジアの港ー

ミラオス軍軍長「ケイオス」:
はぁっはっはっは!はぁあはっはっはっっはぁー!!


メラメラメラ🔥

きゃーー! わーー!


ケイオス:燃えろ燃えろぉ!この世には、人間なんぞ必要ない!古龍こそが至高!存在不可欠なのだぁ!

ミラオス軍:ほらほら!住民ども!海へ飛び込んで自殺しろぉ!じゃなきゃ燃えて死ぬぜぇ!ひゃっはっは!

ミラオス軍:我らに逆らうと…天罰が下るぞぉ!

住民:やめてくれぇええ!💦

住民:わたしたちは何もしていないじゃない!💦

ケイオス:口を慎めクズどもめ!貴様らなどこの世界ではゴミに等しい!弱き者がウジャウジャと…邪魔なんだぁ!!


キャーー!!

わーー!!


タタタ…!


リュウ:ハァ…ハァ…!なんて光景だ…!

キース:あの黒い装束のやつらですね!なかなかの人数ですよ!

リュウ:あの建物の上に居るやつがリーダーか!一体人の命を何だと思ってる…!?

住民:ハンターさん…!

リュウ:あんた達、ここからすぐ離れるんだ!

住民:どうかお助けを…!やつらは異常だ…!もはや人間ではない!

キース:しっかり!リュウさん、オレはみんなを安全な方へ誘導します!

リュウ:分かった。頼んだぞキース


スタスタ…ピタ


リュウ:……


ケイオス:我らが望むのは煉黒龍グラン・ミラオス様が全てを支配する世界!強き者が生き残る…そんなのはこの世では至極当然!

住民:うわぁああ!!💦

ケイオス:貴様ら人間に何が出来る!国一つ滅ぼす程の強大な力を持つ古龍種に…対抗しようなんざ甘すぎる!

住民:助けてぇえ!💦

キース:皆さん!こっちへ!!

ケイオス:良いか?モンスターが何故存在するのか考えろ…。不必要なものなど存在しない!


ケイオス:グラン・ミラオス様こそ!この世に必要不可欠!至高!貴様ら人間など!殺される為にいるようなものだぁあ!!


リュウ:(ギロリッ!)

シュバッ!!


ケイオス:燃やせ燃やs……ん!!?



ドゴォオオオオオオン!!!!👞



ケイオス:ぐほぁあああ!!💦

リュウ:お前らみたいな悪が蔓延るから…!救う側が必要なんだろうが…!!


ヒューー…ガシャァアン!!


住民:うおーー!あいつやりやがった!

住民:建物の上のやつを…蹴り飛ばした…!?


ケイオス:グほっ…ゲホ!ゲホ…!💦

リュウ:(ザッ…ザッ…)人と自然との調和をはかる…それが俺たちハンターの役目だ。モンスターのみの世界なんてあっちゃいけないんだ!

ガシッ…!

リュウ:そうなったらお前らだって殺される!お前らは人間なんだ!そんな考え馬鹿げてる!

ケイオス:へ…へへへ…馬鹿なのはお前さんだよハンターさんよ…

リュウ:なに?

ケイオス:古龍に対抗して命落とすなんて馬鹿だろう…だったら強いものに縋って生きればいいんだよ…!

リュウ:何を言ってるんだ…!

ケイオス:我々はグラン・ミラオス様を崇拝してる…。強いからさ。貴様ら弱い人間を滅ぼす為なら悪にでもなるって話さ…!

リュウ:本当に、もはや人間の思考じゃないな…

ケイオス:手段も選ばんさ…!卑劣な手口で我々は…!テオ・テスカトルを捕らえ、薬物を投与し強制的に強化した!

リュウ:な…!

ケイオス:ふふふふ!そうだ、お前らの村付近の火山に…送り込んだのも我らミラオス軍だ!今頃貴様の仲間のハンターが殺されているかもしれんな…!ハァ…ハァ…

リュウ:お前らの仕業だったか…それに強個体…

ケイオス:ふははは!…終わりだな…!

リュウ:残念だけど、強個体くらいでやられるようなヤツらじゃないぜ、あいつらは。

ケイオス:ふん、テオを甘く見ない方がいい…。が…

リュウ:?

ケイオス:もしもの場合がある…貴様らもなかなかの手練れのようだからな…。それを考慮し、我々はもう一つ手を打っておいた…ふふふふ!



ケイオス:モガの森…つまり貴様らの村のすぐ傍…。
今頃、何かモンスターが現れたかもなぁ…

リュウ:!!?

ケイオス:ふははは!強個体とはいえ、あのテスカトルを囮にするとは…我々も狂っているなぁ!はぁあっははは!!

リュウ:冗談はよせ…!何故そんなことが出来る…!

ケイオス:冗談なものか!我々は手段を選ばん…そう言ったはずだ!ここにいるのが全員だと思わないことだ…!


住民:おい!モガの村がヤバイぞ!

住民:今度は村付近に、モンスターが現れたって娘から連絡が…!

住民:次から次へと!この付近は一体どうなってる!?


ケイオス:ふひひひ!!見ろ!嘘ではないことをこのクズどもが証明してる!はひひひ!笑いが止まらん!

リュウ:…!!



ーモガの村ー

わーー!!

うわぁああー!!

アイシャ:うそでしょ…モンスターが…!なんでこの村に…!?💦

村人:なんだあいつはぁ!うわぁああ!💦

村人:終わりだぁああ!💦



セルレギオス:ギェエエエー!!



ジュリ:…こ、こんなモンスター…見たことないよぉ…!ど、どうしよぉ…!💦


うわぁーー!!

キャーー!!


ジュリ:ダメ…!やるしかない!私はハンターなんだぁ!


ジャキン!

ボウン!💥


セルレ:ギャァゥ!…(ブルブル!)ギェエエエ…!!

ジュリ:わ…効いてない…?そんな…!

セルレ:ギェエ!!!

ジュリ:キャ!


ドカッ!

パッ…ガシャン!ガランガラン…


ジュリ:あ!ガンランスが!💦

セルレ:ギィ…!ギェエエアア!!!

アイシャ:ジュリさん!!

ジュリ:リュウく…





ータンジアの港ー

ケイオス:ひいいっひひひ!どう足掻こうが人間では何も出来ん!いずれ訪れるグラン・ミラオスの世界に黙って溺れろぉお!ひぃいいひひひ!!

リュウ:うぇあ!!!


ドガァ!!👞


ケイオス:グォア………___

リュウ:くっ!💦


ギュィイーン!!ダダダダダ!!💨💨


住民:うぉお…!?あの兄ちゃん…ケイオスは倒したが…すごい速さで走っていった…

住民:村がヤバイからかもしれない!とりあえず僕らは消火活動に移ろう!


ダダダダダッ!💨💨


リュウ:(俺は…俺は…!!何をしているんだ!!)

リュウ:(目が眩んでた…!見なくちゃいけないものを見えてなかった…!!この付近の火山にテスカトルが出現する程…何かがおかしいと思えたはずなのに…!!)


リュウ:(お前の傍に…居なくちゃいけなかったのに…!!!)


リュウ:(ジュリ…!!!)




ータンジアの港の外れー

キース:せや!!(ドガッ!👊)

ミラオス軍:ぐぉお…ぐは…__

キース:ふ〜。これで子分は片付いたかな。…ん?


ダダダダダ!!!💨💨


キース:うわわ!…え?今の…リュウさん!?ちょっと、リュウさーーん!!


ダダダダダ…💨


キース:……。どうしたんだろう…




ー火山ー

ラオウ:ぬっ!!


ガキィイン!


ラオウ:くっ!…こやつ、ただの炎王龍とは何か違う…!筋肉の膨らみ…苦痛すら感じさせる眼光…

ナギサ:ふぇぇ…上手く立ち回れないょぉ〜……とか言ってみたけど、ホントおかしいわよね!スラッシュアックスでも上手くいくかどうか…!

テオ:ガルル…ガルゥ…フゥ!💦

ラオウ:強制的に強化されている…?だがそんなこと出来る者が存在するのか…

ナギサ:ドーピング…って可能性も?

ラオウ:ううむ…。ぬっ!来るぞ!

テオ:ガルルルゥウ!!


ブオォン!!


ラオウ:く!このままではいかん…!勝ち筋を見出さなければ…!

ナギサ:このままでは…勝ち筋……

テオ:ガァアアァア!!!🔥🔥




ーモガの村ー


アイシャ:そ、そんなぁ…!


ダダダダダッ!


リュウ:…!これは俺のガンランス…。アイシャ!💦

アイシャ:リュウさんんん!ジュリさんがぁあ〜…!!💦

リュウ:!?



ガシ! バサッ…バサッ!



ジュリ:うぅ…ぁあぁ…!!💦


アイシャ:モンスターに連れてかれちゃいますぅう!!💦

リュウ:ジュリぃいい!!!


ヒュォオオー!

ダダダダダッ!!💨


アイシャ:リュウさん!いくらあなたでも飛竜種のモンスターに追いつこうなんてぇ!💦




ーモガの森ー

リュウ:ハァ…ハァ…!(嘘だろ!嘘だろ嘘だろ!!最悪の事態だ!!)

リュウ:(これで俺はもし…もしダメだったら…!くそ!そんな事考えてる場合じゃねぇ!助け出す方法を考えろ!)


セルレ:ギエエー!(バサッバサッ!)


リュウ:(!?…あの方向…確か複雑な洞窟に繋がってて…出口はあの崖の下の1つだけ…。…だったら俺は!)
てやぁああ!!


ダダダダ…ッタァン!!


リュウ:(飛び降りて追いつくしかねぇ!!)


ヒューーー!!




ダン!!!!


リュウ:ぐっ…!!くっ!あ、あいつは…!?


セルレ:ギエエー!!


リュウ:(来た!このまま俺の頭上にくる!この先も崖だ…!下は海…ここで必ず助けるんだ!)


セルレ:ギエエーェ!!

ジュリ:ぅ…ぅう…


リュウ:ジュリぃい!!


ジュリ:リュウ…くん…?リュウくん…リュウくーん!!

セルレ:ギェエ!(ギュウ!!)

ジュリ:ぅあああ…!💦


リュウ:ジュリ!くそ、あいつ!発達した脚でしっかり掴みやがって!何者なんだあの飛竜は畜生!


ジュリ:リュウくん…ごべんなざぁあい!!私…ドジだから…、弱いくせに戦っで…負けて…!こんな目にぃ…!


リュウ:痛いだろうな…ジュリ!ごめんなぁ!俺が悪いんだ…!お前の傍に居れば、こんな事にはならなかった!!


ジュリ:私…わだじ…やだよぉ…!こんな…!こんなお別れしたくながっだぁあ…!!


リュウ:馬鹿な事言うなぁ!!俺が必ず!必ず助ける!!だから、泣かないで、希望を持ってくれぇー!!


ジュリ:うぅ…ううぅ…!


リュウ:(クソ…!もう少しで俺の頭上だけど、高さが…どうする…どうする!)


ゴゴゴ…


リュウ:…ん!?何か地面から…


ボゴオオオン!!


テツカブラ:ゲゴゲゴォオ!!


リュウ:な、なんだあのモンスターは!また見た事ないやつが…!こんな時にぃ…!!………いや、待てよ…!




リュウ:やるしかねぇ!!


ダダダダダッ!!💨


テツカブラ:ゲコォオ!!

リュウ:カエル!





リュウ:顔面、借りるぞ!!


ヒョィ!

グニッ…!


テツカブラ:ゲォオ…!?💦


セルレ:ギエエー!

ジュリ:リュウ…くん…




リュウ:(跳べ!!)



シュバッッ!!!



リュウ:ジュリ!!手ぇ伸ばせぇえええ!!!!

ジュリ:…うん!
























ダメだ…

















足りない…








届かないッ…!!




ジュリ:リュウくぅううーん…!!



リュウ:(ヒュウウウ…

ゴロゴロンゴロン…!)


ジュリ:リュウくぅうぅううーーー……





リュウ:…く…ぐぅう…ぐううう…!




リュウ:くそぉ…くそぉおお…!!!!



※※※※※※※※※※※※※※※※※

その夢が支障を来し焦りを生み出したり、取り返しの付かない失態をしてしまっていては…無意味なだけだ。


己に一体何が必要か…もう1度見つめ直してみるといい。

※※※※※※※※※※※※※※※※※



リュウ:何が…ヒーローだ……!



※※※※※※※※※※※※※※※※※

私!こんな優しくて強くて楽しいハンターさん達に出会えたの初めてだよ。今が1番幸せなんだぁ!

※※※※※※※※※※※※※※※※※



リュウ:う…ぅうぅう…!!!



※※※※※※※※※※※※※※※※※

ありがとう、リュウくん

※※※※※※※※※※※※※※※※※


リュウ:ーーー!!!




リュウ:うわ”ぁぁああああああああ〜〜〜〜!!!!!!!!!










−ジュリの手を掴んでいても…飛竜の強力な足から引っ張り出せるか…とか

引っ張り出せたとしても…後ろの蛙のモンスターから丸腰の俺がジュリを担いで逃げ切れるか…とか

考えもしなかった。


「救いたい」…弱い俺にはその想いしか無かった…




リュウ:うぐぅ…ハァ…ジュリ…!ジュリぃいい…!!


ドスゥウン!


リュウ:…!


テツカブラ:ゲゴォオ…!!

リュウ:ハァ…ハァ…俺も……ここまでか…

テツカブラ:ゲゴゲォオ…!

リュウ:…皆……ジュリ…!ごめん…!!

テツカブラ:ゲゴォオオオオ!!!




ガァアアウ!!
ボウン!!🔥



テツカブラ:ゲゴ!?

リュウ:?



ドガァアーーン!!!!!💥



テツカブラ:ゲオォ…!!💦

リュウ:なんだ…!?火球!?あ、カエルが…!

テツカブラ:ゲゴゲゴゴ…!ゲオ…!ゲォオオオオオ……ーーー


ヒュ〜〜…


リュウ:堕ちてった……って…



リュウ:まさか…



ヒュォオオオオ…








ギュィイーーン!!



キース:ベル!あの飛竜を逃すな!!

ベル:ガァアアアウ!!


バサッ!バサッ!




リュウ:キース…!!



リュウ:ははっ…。キース…。まさかお前に助けられる日が来るなんてな…


リュウ:いや…違う!お前は強くなったんだ…!俺に出来ない事が出来るくらいに!


リュウ:だからもうお前にしか託せない…!頼む…頼む…!!



リュウ:ジュリを救ってくれ!!キースゥウゥウウ!!!!







ヒュォオオ!


キース:リュウさん…オレはあなたに何度も助けられた。港を救いに行ったのも、間違いではなかった。


キース:でも!リュウさんにだって出来ない事はある!1人で全て救おうなんて考えないでください!


キース:オレ達「仲間」がいるんですから!!


キース:だからジュリさんは!オレに任せてもらいますよ!!


ヒュォオオ!!


キース:よし、追いついてきた…!あいつ…ジュリさんをどこへ連れていく気だ!ベル、火球はダメだ!出来るだけ近づいてくれ!

ベル:ギァアウ!!


ヒュォオオ!


セルレ:ギエエー!!

ジュリ:……え?キース…くん…?


キース:ジュリさん!今行きます!!


ジュリ:キースくん…う…ううう!😭

セルレ:ギェァア!!

キース:ベル!あいつ…攻撃仕掛けてくるぞ!回避!

ベル:ワァウ!!


ブォォン!!


キース:く!こんな海上でジュリさんを放り投げたりしたらタダじゃおかないぞ!いや…もはや許す気もないけど!!


スッ…ジャキン!!


キース:ハァアー!!

セルレ:!?


グサッ…!!


セルレ:ギェエエ…!!ギ…ギエ…ギギギ…ェエ…!…!

キース:このロングソードのビンには、ベルの爪の猛毒液が仕込んである。もうお前はまともに飛ぶ事も出来ない!

セルレ:ギギ…ェ…ェェ…!💦


パッ…


ジュリ:ウソ…キャァアアア!!💦

キース:(スッ…ガチャ、カチッジャキン!!)セヤァア!!


グサッ…!!


セルレ:ギェエエエェ…!💦


ドクドク…ドクドク…


キース:今度は火薬ビン!ベル頼む!こいつを真上にサマーソルト!!

ベル:オァアアウ!!


グルン!ドゴォオン!!


キース:と、火球だ!!

ベル:ガァアアウ!!

セルレ:!?


ボォオオウ!!🔥

ゴゴゴ…!



ドガァアアァアアアーーン!!!!💥💥💥💥



キース:ベル!急降下してくれ!!

ベル:オアウ!!


ギュィイーーン!!!


ジュリ:キャァアアア!!💦

キース:よし!あとは滑空で…近づけば!ジュリさぁーん!!


ヒュォオオ!!



ガシッ!!!



ジュリ:あう!

キース:良かった…!ジュリさん!

ジュリ:うぅぅ…き、キ…キースぐぅん…!!うわぁあはぁあん…!!

キース:痛かったですよね…怖かったですよね…。もう大丈夫です、大丈夫ですから。

ジュリ:キースぐうぅん…!あり…ありがどぉお…!!

キース:いえ、お礼なら…リュウさんに…。

ジュリ:うぅうう…!😭

キース:戻りましょう。リュウさんも待ってます。

ジュリ:うぅ…うん!!😭



ー火山ー

テオ:ガルルル!!


ドゴォン!


ラオウ:ぬぅ!リュウ達は戻った頃だろうか…。我らも早急にケリを付けなければ…!

ナギサ:ラオウ。

ラオウ:ぬ?どうしたナギサよ

ナギサ:あたし思う事あるんだけどさ

ラオウ:ぬ?

ナギサ:あたし達ハンターって、皆ギルドに登録して定められた武器から好きなの選んで、同じような型で狩猟行うじゃない?

ラオウ:…左様

ナギサ:それってさ、破っちゃダメなのかなー??

ラオウ:ぬぬ??💦

テオ:ガルルゥウ!!!


ドゴゴン!!


ナギサ:(ヒュッ!)…いや、武器投げとばすとかは流石にしないわよ?でもホラ、もっと使い方とかやり方自分なりにアレンジしていいんじゃないかなってね

ラオウ:それはハンター次第だが…大きく変えたい…ということか?

ナギサ:フフフフ…😈

ラオウ:!?

ナギサ:そうね。例えばこの片手剣とか…機動力、軽さを活かして…!


タタタタタ!!💨


テオ:ガル…!ガルルル!(バサッ…チリチリチリチリ…)

ラオウ:ぬ!あの構え…!ナギサ、まずい!粉塵爆発を起こす気だ!

ナギサ:😈

ラオウ:ナギサー!!奴の眼前は危険だー!!

テオ:(ガチンッ!!)


ボボボボ…


ナギサ:大回転斬り!!!


グルゥン!!
ズバババ!!!


テオ:ガルル…!?💦


シュ〜〜…


ナギサ:…なんつってねッ

ラオウ:爆風を…掻き消した!?いや…避けたのか…!?というかナギサ…

ナギサ:えへへへへ…ねぇ、斬り刻んでグチャグチャにしちゃってもいいかな?いいよねぇ?ねぇ!?

テオ:キュオ〜ン…💦

ラオウ:ヤミ…ゾクセイ…?💧



ラオウ:いや…だが!ナギサの言う通りだ。何も型にハマった戦闘方法で狩らなければならぬという事は無い。「己の狩りを見つけ出す」…。それが強くなる為の捷路なのかもしれぬな。ぬはは、ならば…!

テオ:ガ、ガルル…!!

ラオウ:化け猫よ!悪いが試させてもらう!我は嘗て、二槍流の使い手でもあったが…今回の技は果たして!

ナギサ:Σ…ハッ!あたし…なんかヤバかったかな…。ってラオウ!そんな距離置いて…爆発くるわよ!?

テオ:ガゥウウ…(チリチリヂリリリ!!)

ナギサ:え!?あの粉塵…普通じゃない…!もっと大っきな爆発!?ラオー!盾なんか構えて!ガード出来ないかもしれないわよ!!

ラオウ:ガード?ぬははは。否!盾とは!武器!

ナギサ:!??

テオ:ガァアルルルル!!!(ガチン!!)


ドッゴォオオオーン!!💥


ナギサ:ラオウー!!💦

ラオウ:ぬええええええええい!!!💨💨💨


ダダダダダッ!!!💨💨💨


ナギサ:速ッッ!!💦

テオ:ニャン!?

ラオウ:フゥーーオア!!!


ガァアン!!!


テオ:ニャホォ…!!💦

ラオウ:もう一つ!突きもくれてやる!!


ズギュゥウウン!!


テオ:ガガァアルル…!!💦

ナギサ:あわわッ…!盾で攻撃した…そんな事する人初めて見た…!ってラオウ…

ラオウ:(ゴゴゴゴ…)上手くいってしまったのが貴様の運の尽きだ…。もう終わりだぁ…!

テオ:ガ…ガルル…

ラオウ:何者かに強制的に強化されたとて…容赦はせぬ!貴様は村を襲おうと向かっていた!ぬぐぐ!許せぬ!我が怒り!三千世界に鳴り響けぇええ!!!

テオ:ニャオオオ…!💦

ナギサ:ミョウ…オウ…?💧



ー孤島(モガの森)ー


リュウ:……!


ヒュォオオ…


リュウ:キース…ジュリ!!

ジュリ:リュウくぅーーん!!💦


ガバッ!


リュウ:ジュリぃい!!よかった…無事でぇ…!!💦

ジュリ:リュウくん…ごめんなさいぃ…!!

リュウ:謝らなくちゃならないのは俺だって言ってんだろ…!ジュリ、ごめんなぁ!もうあんな思いさせない…!!

ジュリ:うぅぅ…!

キース:😊

リュウ:キース…お前には本当に助けられた…!ありがとう。お前が居なかったら…どうなっていた事か…

キース:いいえ…オレだってリュウさんの後を追わなかったら…こんな事態に気付けもしなかった。ただリュウさん…

リュウ:ん…?

キース:リュウさんの真っ直ぐな所…オレ惹かれてここまできました。でも、なんて言うか、その…

リュウ:…

キース:どの口が言ってるんだって話ですけど…もっと、頼ってください😊

リュウ:キース…

キース:オ、オレも一応強くはなったんで!いやリュウさん達の足元にも及ばないですけど、こう、こんな時は!ってゆうか…いっつも助け合いしたいですけど…

リュウ:ああ、ありがとうキース。お前は強いよ。心もな。これからも頼むぜ。

キース:いえ…ぃ、いや…は、はい!!

リュウ:はっはは。しかし…本当に良かった。ジュリ、キース。ありがとうな

ジュリ:えっ…私…迷惑かけた身だよ…?

リュウ:いや、いいんだ。俺がそう思ってるんだから、そうゆう事なんだ

ジュリ:んん…?

キース:ははは。さてと…

リュウ:うん。そろそろラオウとナギサも戻ってる頃かもしれない。



リュウ:帰ろうか😊

ジュリ:うん!

キース:はい!





ー崖下の海岸ー


ザザーン…🌊


ハンター:さて、そろそろ俺も出航するか。…ん?


ヒュ〜〜…


ザブゥウウーン!!


テツカブラ:ゲゴ…!ゲゴゴ!💦(バシャバシャッ!)


ガシッ!


テツカブラ:ゲー…ゲー…ゲゴォ…ゲゴォオオ!!💢(ヨジヨジ…)

ハンター:なんだ?落ちてきたのにまた登るのか。あのカエル。しかし妙な筋肉量…異様な震え…。ありゃもうすぐ尽きるな…

テツカブラ:ゲゴゴ…ゴ…ゲゴゲゴォオ!!

ハンター:(タタッ!)苦しいよな。もうお前は楽にしてやる。


グサァッ…!!!


テツカブラ:ゲェエエエ…!!ェ…ゲゲ…ゴォォ…ーーー


ザブゥウウーン!


ハンター:(スタッ)…。



ハンター:リュウ。少しは考えてくれてるか?お前は真っ直ぐ過ぎるから、すぐ周りが見えなくなっちまう。



※※※※※※※※※※※※※※※※※


よぉーし!俺だって1人でモンスター倒せるんだー!うおー!




あのバカッ…!すぐ影響されやがって!どうせ森丘だろうけど…ケガして倒れてたらビンタだ!ったく!


※※※※※※※※※※※※※※※※※


ハンター:……ふっ😌




ハンター:お前は考えねぇと分かんねぇんだ。ヒーローってのは…、自分から成りに行くもんじゃねぇ。


ハンター:人から思われて初めてヒーローだ。それこそが真のヒーローなんだ。


ハンター:まぁ…、あまりお前の生き方にあーだこーだ言いたくは無いんだけどな…。はは。……あぁ〜…しかしわざわざ用意したけど、頭防具ってのはどうも性に合わねぇ!そもそも俺はハンターじゃねぇしな💦


ガコッ…ガランゴロンゴロン…!







ジン:…今度はどこで会えるか、楽しみだ。会えたら兄として…話しかけるからよ、リュウ。


ザザーン🌊


ジン:しっかし〜…


腕が痛ぇや。ちゃんと力付けやがって…クソガキが😊

籠手斬られるかと思ったぜ…ははは。






ー数日後ー


スタスタ…ドン!


ラオウ:っと…。ここでいいのか?ジュリよ

ナギサ:ほんとジュリの荷物チョー重いんだからぁッ!

ジュリ:ごめんなさいぃ〜💦でも、ありがとう運ぶの手伝ってくれてぇ

キース:忘れ物はないですか?ジュリさん

ジュリ:うん!大丈夫!…のはず!

リュウ:ジュリ…!

ジュリ:ん?

リュウ:本当に…行くのか?

ジュリ:…うん!本当にお世話になりましたぁ

リュウ:俺が!あの時…助けられなかったから…俺と居るのが不安になって…

ジュリ:もうリュウくん!違うよそんなんじゃないってばぁ!

リュウ:……

ジュリ:私…あの時、自分の弱さを痛感したんだぁ。リュウくんとキースくんが居なかったら…私どうなっていた事か…。だから強くなる為に、困難を乗り越える為に、1人でまた頑張りたいの

リュウ:別に俺たちと頑張っていけばいいじゃねぇか…!な、仲間なんだから…!

ジュリ:だからこそだよ。仲間と思ってくれるなら…信じて、リュウくん

リュウ:……

ジュリ:…じゃあ、私行くね!本当にお世話にn…

リュウ:ま、待て!ジュリ!これ持っていってくれ!(ゴソゴソ…)

ジュリ:?

ナギサ:なんか…凄い大っきいバッグ持ってきてると思ったら…💧

リュウ:ほら、これ!!


ガチャン


ジュリ:ブ、ブラックガンランス!?

ラオウ:な、なんと!?💦

リュウ:せめて…これ持って行ってくれ!俺の気持ちだ!さぁ!

ジュリ:う…

キース:(ニコッ)

ジュリ:受け取れないよぉ!こんな大切な武器!💦

リュウ:な、なにぃ…!?💦

ジュリ:ダメだよぉ、これはリュウくんの物なんだから。私は次の島でしっかりガンランス作るよ!

リュウ:いや!俺の気持ちだって!受け取ってくれよ!それに多少強化してるから狩りが楽になるぞ!

ジュリ:いや分かるけどぉ…!そうゆうんじゃなくて、受け取れないのぉ!

リュウ:なんでだよ!俺が渡すって言ってるんだ!受け取ってくれ!強化してあるし!

ジュリ:だから強化はいいのぉ!私自分で作るし、リュウくんのたった一つのガンランスなんだからぁ!

リュウ:いいから受け取れー!受け取れっつってんだろ!要らねーこんなもん!

ジュリ:何言ってんのぉ!?欲しくて生産したんじゃないの!?

リュウ:勢いで作っちまったんだよ!だいたいなんだこのブラックガンランスって名前!ブラックって!俺かってんだ!いや誰が俺だ!!

ジュリ:え!?嫌いなのこの武器!?って何1人で言ってんのぉ!!


キース:…な、何やってんですかねこんな時に…💧

ラオウ:んんむ…若い💧

ナギサ:ホント〜イチャイチャして〜ッ


ジュリ:わわわわ分かったよぉ〜…!受け取りますぅ!💦

リュウ:ハァ…ハァ…ああ!💦受け取ってくれ!



リュウ:そのガンランス使う時でいいからさ…。思い出してくれよ、俺達のこと…。

ジュリ:もう…忘れるわけないでしょぉ!もしかして、その為にこれ渡そうとしてたのぉ?

リュウ:べ、別にそんなんじゃ…!

ジュリ:ふふふ…。でも忘れないから、やっぱり返すよぉ…!

リュウ:いや、いいから持ってけって!

キース:また始まるんすか!?もういいですよ!💦

ジュリ:じゃあ、遠慮なく。ありがとう!

リュウ:ああ!お互い強くなろうぜ、ジュリ!

ジュリ:うん!絶対強くなる!私、ずっと……ずっと…わ、忘れ…(グスン)


ゴシゴシゴシ!


ジュリ:…忘れないからね!ホントにありがとうございましたぁ!!

ラオウ:うむ!達者でな。

キース:また会いましょうね!

リュウ:ぐ…ぐ…ま、またなぁ!ジュリ!!😭

ナギサ:ジュリでも我慢したのに…全くリュウっ……ったら…うわぁ〜ん😭💦


ザザーン🌊


ジュリ:ありがとぉおお〜!またいつかぁあ〜!!


リュウ:またなぁあ〜!!

ラオウ:サメには気をつけるのだぞー!!

ナギサ:その荷物重いから頑張ってねー!!

キース:お元気で〜!!


ジュリ:うーーん!!ばいばぁ〜〜…

鮫:シャァアーーーーク!!!

ジュリ:うわぁああー!!ピラニアーー!!💦


リュウ:言ってるそばからー!ジュリぃいい!!💦

ジュリ:やぁあああ!!💦

バシッ!!

鮫:さめぇ〜〜😵💦

ジュリ:わわわわ!!💦


グラグラ…どしっ!!


ジュリ:っとぉ!


キース:おぉ!持ち堪えた!!

ラオウ:鮫を一撃で…できる!!

ナギサ:ピラニアって叫んでたわね


ジュリ:ばいばぁあーーーい!!!


リュウ:じゃあなぁああ〜!!!










スタスタ…


ラオウ:なかなか特異個体な娘であったな。ふはは。

キース:そうでしたね〜

ナギサ:だってピラニアって叫んでたわよ?

リュウ:……


スタスタ…ピタッ


リュウ:皆!俺さ。

ラオウ:む?

キース:ん?

ナギサ:どしたの?リュウ

リュウ:急にごめん。心に決めた事があってさ。

ラオウ:何だ?

リュウ:俺…



リュウ:ヒーロー目指すの…辞めようと思ってるんだ。

キース:えっ…リュウさん?本当ですか?

ナギサ:ど、どして??

リュウ:この前…ラオウとジュリとロアルドロス狩りに行った時に、凄腕のハンターと出会ったんだ。

ラオウ:うむ、あやつか。

リュウ:その腕の良さと…夢を追うべきか…そういう話で俺は触発されて、あのタンジアの港の事件にキースだけでも解決出来たはずなのに、俺はムキになって行っちまったんだ…

キース:…

リュウ:俺はジュリの事を考えてなかった…。悪を征伐して、見てもいないけどあのハンターを見返してやろうと…そう思ってた…

ナギサ:そんな事が…

リュウ:だから俺はジュリを救えなかった…!周りがすぐ見えなくなっちまう俺は…一番近くのものが見えてなかった…!


リュウ:だから俺は決めたんだ!悪を征伐する為に動いたり、名声の為に街を救ったり…そんなヒーローの真似事なんてしなくていいんだ



リュウ:俺は、護りたいもの護れりゃ…それでいい。



ラオウ:ふはは。成る程な。

キース:リュウさん😊

ナギサ:ま!でもそれってあれよ!

リュウ:え?

ナギサ:ジュリの中では、ヒーローだと思うわよッ

リュウ:え…いや…そんな…こと…な、ないだろ…!俺は何も出来なかったんだし!

キース:はっはは!そうゆう事ですよ!リュウさん!

ナギサ:ウッッザキース!

キース:えーウソ!?💦

ラオウ:(大人になったな…リュウも。ぬっはっは)

リュウ:ま、まぁそういう決意だ!わ、悪かったな足止めて!あ!そうだ!もう二つ言いたいことあったんだ!

キース:二つ!?

リュウ:ああ!俺ジュリを追いかけてる時、変なカエルのモンスターを踏み台にしてジャンプしたんだけど、あの感覚狩りにも活かしたいなぁ!と思ってさ!

ナギサ:考えてる事がやっぱり狩りね!リュウおにーさん!!

リュウ:てことでいつか狩りに活かしたいから、キース!モンスターの前後左右、そして上で狩れるような立ち回り!ちょっと俺に伝授してくれよ!

キース:え!オレですか!?オレリュウさんに教える事何もないですよぉ!💦

リュウ:頼むよ〜空を制したハンターさん!

キース:えッ。い、いやぁ〜そこまで言うならや、やりますけど〜!

ナギサ:なんて言うと思う?あたし今

キース:ウザいねはいはい!すいません!💦

ラオウ:そういった事ならばナギサ。我らも少々得たものはあるな。

リュウ:え?そうなのか?

ナギサ:そうそう!あたし達もテオ・テスカトル戦で新しい技をちょっと体得しちゃってッ!とは言ってもまだまだ実践では使いこなせないけどねッ

キース:いやテオ相手に発見ってヤバイでしょ十分!

ラオウ:まぁいずれ試してみようかとは思っている。盾は武器なのでな、ふっははは。

キース:な、何ですとー…?💦

ナギサ:あたしも練習…ってかあたしはスラッシュアックスだしなぁ〜。あとで片手剣のこと、電話でいっぱい話しちゃおっとッ

リュウ:ん、電話?誰にだ?

ナギサ:うーうーん。こっちの話ッ!

リュウ:?

キース:あれ、リュウさん、二つ目は何ですか?言いたいこと!

リュウ:あ、あぁそうだ。二つ目は…。二つ目はなぁ…!

ナギサ:なになにぃ?

リュウ:さっき別れ際…その…あのなぁ!ああゆう時はさぁ…!

ラオウ:お主…


リュウ:ほっぺにチューくらいしてもいいんじゃねーのかぁあ!?ジュリいぃいいい〜!!!

ラオウ:かぁ〜……

キース:なんて事思ってんすか!ホントもう!

ナギサ:あたし代わりにしてあげる?

リュウ:や、やめろー!お前が言うとダメなんだよ!そういうのはオバちゃんみたいな変なキャラがだなぁ!💦

キース:ナギは自由だなぁ〜💧

ラオウ:さあてリュウよ!そんな事より狩りだ狩り!!早急に帰り、スーパー狩猟タイムだ!!!

リュウ:そ、そうだな!!よぉーし!狩りへ行くぞ!俺たちの狩りはこれからだ!!

キース:なんかそれ言わない方がいいんじゃないすか!?💦

ラオウ:ご愛読ありがとうございました!!

キース:いやいや何すかそれ!!何言ってんすか!?💦

ナギサ:ザックの次回作にご期待しないでください!

キース:なに!?誰!?しかも「期待しないでください」なんだ!💦

リュウ:いいから行くぞ!キース!早くジャンプスタイルの狩り教えろーー!!

キース:は、はぁ〜ぃ…!!💦











ザザーン🌊



ジュリ:必ずまた会おうね…




ジュリ:ガンランスが盛んな村で少し滞在したら…そこから近くの賑わってる村は…ええと、どれどれ…わぁ!温泉で有名な…



ユクモ村。

そこで会えたらいいなぁ、なんてねッ



END

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あきゅろす。
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