湯雲外伝録〜3rd〜
鬼
−夜−
ユクモ村は今日も
静かに眠ろうとしている――
ママ:むか〜しむか〜し、鬼ヶ島に鬼がいました。
こども:ウソだぁ〜
ママ:……いました
こども:うん
ママ:鬼は、いつもいつも剣を持ったこどもに狙われ、嫌になっていました
こども:うんうん
ママ:「どうしていつもおれ達は狙われるんだ」、「村に悪さなどしていないじゃないか」、「鬼ヶ島から出たのを見た事があるのか?お前らは」、「ならば我と闘ってみるか?」などと、鬼達はぶつぶつと呟いていました。
こども:う、うん…
ママ:すると鬼達は腹が立ってきたので村を襲いに行く事にしました。村人は鬼が攻めてくるので隠れたり逃げたりしました。
こども:
ママ:鬼達は家を焼き払い、金棒を振り回したり、唾を吐いたり、村人の至近距離でガムを噛んだりしていました。
こども:
ママ:すると村人は「何故攻めてくるのですか」と言いました。鬼達は自分達がされたら嫌な事を先にしてしまいました。自分達の愚かさを知りました。
こども:むにゃむにゃ…
ママ:鬼達は死んでしまいました。
こども:なんで(ガバッ!)
ママ:めでたしめでたし〜
こども:めでたくないよ!なんでしんだのー!?
ママ:ママにもわからないわ。さぁ、今日はもう遅いから寝なさい
こども:う、う〜ん…おやすみなさぁい…
スタスタ…ガチャ、バタンッ
こども:………
こども:なんでだろう…
こども:でも……きょうはもうねむいや……ふぁ〜あぁ…むにゃむにゃ…
こども:
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
鬼:なぜ…!!なぜ我らがあんな小童なんぞに縄張りを狙われなければならん!!
鬼:そうっすよねぇ…オレら別になんもしてないっすからねぇ…
鬼:ならば我ら進軍するべきではないか!?なぁ、鬼よ!!
鬼:鬼よってそうっすよ!オレ腹立ってきましたもん!行きましょ村に!
鬼:ゆくぞ!!あの村の民どもめ…!この角でグリグリしてやるわ!!
鬼:…
−村−
ザザァ〜ン…
村人:あれは……た、たいへんだわ!皆に知らせなくちゃ!
タタタ!
村人:(ガチャ)こわっぱ!こわっぱ〜!
小童:誰がこわっぱだ!俺は勇敢な戦士だぞ!鬼が来たなら俺の太刀で…
村人:来たのよ!早くやっつけちゃって!
小童:えー!ホントに来たの!?ちょっと待て今のは将来的な話で、俺はまだ幼児なんだ…!
村人:なんなのッこの役立たず!
小童:な、なんだと…!!幼児に向かってひどくないか!?エロい体しやがって!
村人:そうゆう事言うの幼児が!?頭脳は大人かッ!
小童:うるせぇバーロー!
鬼:悪い子はいねぇがー!!
小童:ギャァー!!ナマハゲー!!
鬼:ハゲだぁあ!!?
村人:あ!鬼よ!こわっぱ!やっつけちゃって!
小童:えー!!
鬼:ほう…お主が我らの縄張りを狙いにくる戦士か。
小童:ま、まだ行かないけどな…!
鬼:なるほど、否定はせんか。ならば踏ん付けて仕舞いだ!
小童:なにそれー!
村人:ちょっと待って鬼!
鬼:なんだ!小娘!淫らな格好しよって…!///
村人:あたしどんな姿なの今!?そんな事はいいの!なんでこの村を攻めてくるの!?
鬼:な……!
小童:た、確かにそうだ!俺達は何も悪さしてないだろ!
鬼:………………く…
村人:あたし達だって何もしない。あなた達も何もしない。ずっと平和に暮らす!それでいいじゃない!
鬼:ぬぅ…そうだ…我らは…
小童:(将来行くけどな!)
村人:お互い…仲良く平和に暮らしm
鬼:居たー!こわっぱ発見!!ラピッドスラッシュ!!
鬼:ぐあぁ…!!!
村人:!!
小童:!!
鬼:あー!間違って兄貴を斬ってしまった!しかも全く見えないくらいの速斬りで…!
村人:う、うざ…
鬼:ぐ…鬼よ……お、お主…我を斬った…だと…
鬼:凄く速い剣術で!
小童:うぜぇ
鬼:ま………まぁ………よい……―――
鬼:兄貴ぃー!!!
小童:「まぁよい」で死ぬな!!!
村人:せぇぇい!
鬼:ん!?
村人:属性解放突き!!!
鬼:(グサッ!!)うげぇ……――
小童:ザコい…!!てか村人つよッ!!
村人:まぁアレよ。ゴキブリいたら退治する、みたいなもんよね
小童:な、なるほど…よし!いつか鬼退治するぞー!
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
こども:うぅ〜………はっ
こども:ゆめか……すごいゆめだったなぁ…
ガチャ
ママ:大丈夫?うなされてたみたいだけど…
こども:だいじょうぶだよママ。
ママ:そう?あ、そうだわ。実はね、死んだ鬼は1人で金髪の方だけなんだって。頭が薄い方の鬼は筋肉があるからラピッドスラッシュなんかじゃ死ななかったんだって。うふふ。それじゃあ、おやすみ
ガチャ、バタン
こども:ママ…恐いよ…
END
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