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湯雲外伝録〜3rd〜
苦手属性

−ユクモ商店街−


スタスタ…




ラオウ:ならば…我と闘ってみるか?

リュウ:なんだ急に

ラオウ:ぬはは。ギルドカードのコメントを何にしようかと思ってな

リュウ:なんでラオウとハンターが闘うんだよ

ラオウ:ぬっはは。しかし…ユクモ村は心を落ち着かせてくれるな。賑やかでありながら静謐さも兼ねそ……むッ。

リュウ:んぉ?




女子高生(以下JK):あぁーっはっはねぇマジヤバくなぁ〜い

JK:ヤバぁいその話チョーウケるんですけどー

JK:つーかパフェ食べにいかなぁい




リュウ:うお、じぇーけーだ若いな〜。でも好みの感じじゃないな




JK:でさでさそしたら彼氏がチョ〜〜くっさいゲップすんのー

JK:うわマジでぇーチョーきしょいんだけどー

JK:何食ったんだよーケーキ食ったのかっつーの




リュウ:なんか一人めちゃくちゃスイーツ好きなヤツいるな…ラオウ、こないだ言ってたさ、ABCDマートらへんに居たヤツらと気が合うんじゃないかあのJK達?

ラオウ:ん、ん…?烏龍茶が何zだって?

リュウ:なんの話!!?いや、あのJK達さ……ってお前まさか…

ラオウ:うむ……あの様なタイプは特に不得意である…

リュウ:あぁやっぱり…まぁおれもあんまり得意じゃないけどな…

ラオウ:すれ違うだけでもイヤであろう…常識的に考えて…

リュウ:くるぞ…




JK:ほんっと彼氏死んで欲しいわー

JK:ウソつけぇー大好きなくせにー

JK:あぁっはっはバレたぁー

JK:チョーウゼぇー

JK:腹減ったー

JK:おねぇねぇねぇねぇ見て見て見て見て

JK:どしたの〜どうするぅー

JK:あそこの色黒の人ちょっとかっこよくなぁい


リュウ:…!(んっ?)


JK:わホントだあっしもちょっとタイプー


リュウ:(あ、あっし…!?)


JK:おいらはブーだな


リュウ:(なんだおいらって!!つーか別にいいわお前なんか!お前がブーだろ馬鹿野郎!!!)


JK:えっ、ちょちょちょ見て見て見て隣のあの人

JK:わぁ


ラオウ:…?(ピクッ)


JK:ハゲまくってない
JK:ハゲまくってない
JK:ハゲまくってない


ラオウ:(ガァァァアーン…!!)

リュウ:なっ…なんて事を…!


JK:ハモったあっははそうだ今日バイトだったわごめん今日もう帰るわ

JK:マジぃ〜しょおがないなあ〜あっしも思い出したそういや今日彼氏と鼻毛の見せ合いするんだったわバイバインフォメーショ〜ン☆

JK:おいらパフェ食べにいくわ一人でバイバイキング


タタタタ…





ラオウ:……

リュウ:ラ、ラオウ…そんなに気を落とすなょ…おれが言う事じゃないけど……慣れっこだろ?

ラオウ:確かに…禿という言葉は幾度言われたか分からぬが……あのような特に不得意なタイプに言われるとだな…こう……心がな……

リュウ:ま、まぁ…そう気を落とすなってぉっほっほ

ラオウ:なっ…!!お主!かっこいいと言われたからか!?ニヤけおって!!

リュウ:ち、違う!今思い出し笑いしたんだよ!いつだったかラオウが海にフンドシで…

ラオウ:急に思い出すかそんな事!!

リュウ:まぁまぁラオウ!とりあえず皆んトコ戻ろうぜ

ラオウ:ぬ…ぬぅう〜…







−集会浴場−

キース:はっはは!

ラオウ:なんだとぉお!!?

キース:えぇぇ!?

リュウ:落ち着け落ち着け!あんな17、8の女子高生なんかお前〜まともに敬語も使えないんだからさっ。気にすんなって

キース:そうっすよラオウさんどうせパフェばっか食べてんすよ!だよねナギ!

ナギサ:あんたらね…なんかあたしの事言ってない…?

リュウ:な、何言ってるんだよ!ナギサは敬語も使えるし、パフェばっか食べてたっておれらがそんな事言うワケないだろ!?ダメなのはJKだよJK!

ナギサ:そうならいいんだけど

キース:そうだよ!ナギはナギらしく生きてるだけなんだし!

ナギサ:は?

キース:えぇぇ…!

ラオウ:ぬぇえい!こうしちゃ居られん!我は『カツラ』を買ってくるぞ!

リュウ:なにぃい!?バカやめろそんな事お前ー!!

ラオウ:あ゙ぁぁん!!??

リュウ:いや、あ゙ぁぁん?じゃねぇよ!!そんなのラオウがラオウじゃなくなる…!!

キース:そうっすよ!ラオウさんはそのスキンヘッドが誰よりも似合ってるんですから!

ナギサ:キースさっきから「そうっすよ」ばっかッ

キース:いいじゃん!

ラオウ:我が我である為に……そう、我は日々高みを目指し、進歩し続ける漢…!毎日が同じでは何も生まれないのだ……!

リュウ:お、おぅ…

ラオウ:ならば今…、今こそ明日への『光』を生み出そうじゃあないか…

キース:ラ、ラオウさん…

ラオウ:さぁゆくぞ…!

ナギサ:……

ラオウ:マデランスへ!!

リュウ:待てぇえええい!!!

ラオウ:ぉあ゙ぁぁん!!?

リュウ:いやだからなんなんだよソレ!!ハマってんのか!てかゆくぞっておれら行かねぇよ!!

ラオウ:我を止めてくれるな!我はジェイケイと言う名の荒くれ者から指摘を受けた…!

キース:ダメですよラオウさん!気にしないでください!

ラオウ:何故だ!キースよ!マデランスだぞ!?ランスだぞ!?

キース:そこ!?

リュウ:まぁとにかく座れ…!いいか?お前のスキンヘッドをナイスって言ってるやつらが8だとしたらJKは2だ!分かるか?

ラオウ:ぬう…

リュウ:お前がカツラかぶったら8のやつらが変って言ってJKも変って言う!10に変って言われるんだ!

ナギサ:そう決まったワケじゃないんじゃない…?

リュウ:お前はそれがいい!おれらが言うんだ!ハゲが1番だ!

ラオウ:禿が…1番…

キース:はい!ラオウさん似合ってるんですって

ラオウ:そ、そうなのか…ナギサよ

ナギサ:いいと思うわ!

リュウ:(コクッコクッ!)

ラオウ:……そうか…我にはこのヘアースタイルが最適なのか…ぬはは。そうだな…我はどうかしていたようだ…。苦手なものを必要以上に恐れ過ぎていたのかもしれぬな…

リュウ:お前に恐いものがあるのか?おぉ?

ラオウ:ぬっはは…愚問だなリュウよ。そんなもの…!三千大千世界には存在しn…


ギィイ…


JK:温泉温泉〜うわ…あのハゲ肌の色シロッ…


ラオウ:日サロへ行ってくるとしよう

リュウ:待てぇぇ!!

ナギサ:てかなんで日サロ知ってんのよ



END

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あきゅろす。
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