〜 Remember my heart 〜
prologue
「……はぁ、どうしようかな」
とある日曜日、今日もいつものように仕事に向かったのだが、そこで直属の上司に言い渡された言葉は――――――。
『おまえ、全然休んでないから、上司権限で今日から3日間休め』
いきなり休暇を言い渡されてしまい、俺は反論したのだが――――。
『あのな……。半年間で休みが10日って、はっきり言って労働基準法違反なんだよ。それ以前に、このまま身体を酷使してたら、お前のかつての上司だった高町教導官のようになっちまうぞ……』
確かにこの半年、殆ど休みを取っていなかったかもしれない――――――。
そんなわけで、今日から3日間強制的に休暇を取らされてしまった。
しかも、この機会にプリムもフルメンテナンスをすると言うことになり、手元にはデバイスもない――――――。
「どうしようかな……。3日も休みがあるから、旅行でも出かけても良いし、確か、この時期って夏休みの時期だよな？」
一人でのんびりしていても良いけど、家で仕事しているのがばれたら絶対に止めるだろうな――――――。
普段から、かなり言われていたし、せっかくの休みだ。
いつも時間が無くて、一緒にいられない分、あいつと一緒に過ごそう。
俺の大切な……人と……。
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